ドイツ留学前に合格しておきたい試験、それがドイツ語B1です!
留学前にドイツ語の基礎知識がしっかりある人はドイツ語を全くしないで留学に行った人と比べるとドイツ語の伸びが全く違います。
限られた滞在時間で自分のドイツ語能力をできるだけ伸ばすために、留学前にある程度ドイツ語ができるようにしておきましょう。
ドイツ留学レポートやB1試験合格者の意見を元に、ドイツ語B1合格までの手引きを作成しました。
この記事ではドイツ語B1の試験内容や試験対策方法や普段のドイツ語勉強方法を紹介していきます。

B1があればドイツの語学学校の授業も理解しやすく、ある程度の日常会話もできるようになるので留学に行く前までに合格しておきたい試験ですね~
Contents
ココが重要:ドイツ語B1試験では何を求められているの?
ドイツ語B1試験に合格すると、日常生活のドイツ語レベルであればほとんど理解できるようになります。
ライティング(作文)ではメールの書き方からパーティーの招待状,手紙の書き方からクレーム対応など幅広い状況に対応できる事が求められます。また、文法の難易度はドイツ語検定で言うところの2級程度に相当し、基本的な文法はしっかりと理解しておく必要があります。
- 明瞭な標準ドイツ語が使われ、仕事、学校、余暇などの身近な事柄が扱われている場合に、主な情報を理解することができます。
- ドイツ語圏を旅行する際に出会うほぼすべての状況に対応することができます。身近なテーマや興味のある領域について、簡単な表現でまとまった内容を伝えることができます。
- 自分の経験や出来事を説明したり、夢や希望、目標について詳細に述べることができます。
- また、計画や見解に簡単な論拠や説明を加えることができます
出典:ゲーテインスティテュート
ドイツ語B1試験の内容について受験する前にしっかりと理解しておこう!
B2の筆記試験構成はこんな感じ
- リーディング
ブログ、Eメール、新聞記事、広告、説明や指示を読み、主な情報、重要な詳細や見解や意見を理解できる。 - リスニング
アナウンス、短いスピーチや講演、日常会話やラジオ放送のディスカッションを聞いて、主な情報や重要な詳細を理解できる。 - ライティング(文章作成)
プライベートやオフィシャルなEメールを書いたり、フォーラムで自分の意見を述べることができる。
ペアあるいは個人での口頭試験
- 口頭試験(2人1組)
ほかの受験生と2人1組になり、日常のテーマ(例:「旅行」)について話します。相手の質問に答え、自分の意見を述べたり提案したりします。日常のテーマについてプレゼンテーションをしたり、質問に答えます。


ゲーテインスティテュートで実施される試験は次のように評価されるのじゃ。
点数 / パーセント Prädikat
100 – 90sehr gut
89 – 80 gut
79 – 70 befriedigend
69 – 60 ausreichend
ドイツ語B1おすすめの対策テキストなど
ゲーテ対策テキストはアマゾンやお近くの書店で販売されています。
B1対策には販売されているテキスト以外にもインターネットからダウンロードできる練習問題も重要なので、試験2週間より前には一度練習問題を解いてみて苦手な項目を確認しましょう。
試験内容や形式や良い点を取るためのアドバイス、また問題を解く際の注意点などが細かく説明されています。練習問題は各モジュール1つずつと少なめですが、B1試験の流れを理解したいという方にお勧めです。
この問題集を一度解いてみて、点数が取れなかった文法ミスはドイツ語文法書を使って試験までにしっかり理解しておきましょう。
上記同様テストの流れや良い点を取るためのアドバイスまたModeltestが3回分,またB1試験に必要な語彙と文法の補修問題までついており、B1対策には大変お勧めです。
先ほども述べましたが、テストの想定問題をなるべく早い時期に取り組み、早い時期に自分の弱い分野を見つけ効率よく学習するようにしてください。
対策問題をいかに早く取り組んで自分の弱点を知っておく事が合格のカギとなります。

B1試験は対策本や練習問題が充実しておるから、試験までにできるだけ問題数を解いておくのじゃ!!あと、無料でダウンロードできる練習問題を絶対にしておくのをわすれずにな。
ドイツ語B1文法はこうやって勉強しよう
ドイツ語初心者の方は是非ドイツ語モジュールで基礎文法の確認から行いましょう。公式ホームページでは対策テキストも紹介されていますが、大学の無料ウェブ教材でも十分対策できます。
ここで一通り文法の基礎を学習した後に自分に合ったドイツ語の文法書を探してみましょう。

「ドイツ語参考書の選び方がよくわからない」という方は是非上の言語モジュールで基礎文法の見直しをしてみてください。参考書を買うのはそこからでも遅くはありません。
「Übungsgrammatik」は基礎ドイツ文法から一歩前に踏み出したい方にこの一冊はお勧めです。B2までの基本的文法の詳しい説明から豊富な練習問題が収録されており、ドイツ語B1文法対策の他にB2対策にもなります。
全てドイツ語で解説されている事が難点ですが、実は多くのドイツ語語学学校でこのテキストのコピーが使われていたりと、ドイツの語学学校でも信頼が大きい一冊です。

この文法書はすべての説明がドイツ語で書かれておるが、問題量も豊富でワシからもお勧めの一冊じゃ!ドイツ語B2以上の語学試験合格を目指すのなら早い段階で「ドイツ語をドイツ語で学べる」ようにしておいた方がよいぞ!
ドイツ語B1の語彙力UP対策!
ドイツ語B1試験の単語対策には語彙数1500~2000程度の単語帳が最適です。全ての単語をしっかりと憶えましょう。単語学習の方法は人によって様々ですが、以下の4つの点を意識しながら学習を行うと効果的です。
- 日本語からドイツ語への訳
- ドイツ語から日本語への訳
- 正しい発音で言える
- 正確に単語が聞き取れる
市販の単語帳を使わずに、自分で単語帳を作成して試験対策する方法もあります。
実際にドイツ語B2以上になってくると単語帳だけでは対策不足となるので、自分で単語帳を作り、語彙力を鍛えていく必要があります。下のリンクでは単語帳の作り方や勉強方法について紹介しているので、是非参考にしてみて下さい。

だいたい1800語以上の単語を習得するともう市販の単語帳ではこれ以上のドイツ語向上は望めません。そうなると自分でニュースを読んでみて分からなかった単語をリストにして暗記していきましょう。
ドイツ語B1に合格するためのライティング対策
日本人がドイツ語試験で高得点を狙えるのが作文問題です。
作文テスト形式はB1試験でもほとんど固定なのでしっかりと練習すれば、成績がテーマに左右されやすいヒアリングや長文読解よりも高得点が狙えるでしょう。
ライティング学習についても、特別なテキストを使う必要はありません。
試験本番で難しい表現を無理に挑戦するのではなく、繰り返し使ったこのある言い回しやフレーズを使うと高得点につながりやすいです。なのでライティング試験に向けて、形容詞の語尾変化などB2出題範囲の文法基礎はしっかりと抑えておきましょう。
ドイツ語作文対策に関しては以下で詳しく説明しています。

ライティング試験で新しい表現にチャレンジしようとしてはいかんぞ!!ミスの原因じゃ!普段からライティングで使い慣れている表現方法で書くのが高得点につなげるコツじゃ!!
ドイツ語B1必須!リスニング対策!!
聞き取り練習の王道はニュースサイトやリスニングCDなどの音源から耳を鍛える方法です。
聞き取り練習はタンデムや語学学校を通しても鍛えることができますが、タンデムだけでは会話の内容がどうしても偏ってしまいます。
特にB1試験ではインタビューやニュースまで幅広いテーマのドイツ語を聞き慣れておく必要があるので、ぜひDeutsche Welleなどの無料リスニング学習サイトを活用してみましょう。
聴き取りの練習では音声とスクリプトが両方必要になりますが、 「Deutsche Welle」では音声とスクリプトのどちらも提供されているのでおすすめです。
Top-Thema mit Vokabeln:こちらのサイトではB1レベル相当の聴き取り練習ができます。比較的短い音声が中心に収録されているので聞き取りが苦手な方にはTop-Themaがおすすめです。
Deutsch-To-Go-DE:こちらのサイトでは、ドイツ語A1からC1までレベル別にリスニング対策を行う事ができます。リスニング時間も2~3分程度なので集中力も維持しながら効率よく学習する事ができます。
DWのドイツ語学習用ポッドキャスト:こちらのオンラインサイトもA1~C1のレベルに対応しており、音声以外にも映像を使った問題もあるのでゲーム感覚で楽しめます。
Alltagsdeutschd:B1レベル相当の聴き取り練習が可能です。音声は10分程度で難易度も試験レベルに相当します。
ドイツ語B1用スピーキング対策
スピーキング対策ではタンデムが非常に有効です。
タンデムとは日本人がドイツ人に日本語を教えるかわりにドイツ人はドイツ語を教えることを言います。スピーキングやリスニンング力向上のためには会話練習は欠かす事が出来ません。
タンデム以外にもライティングで作成した文章をひたすら声に出して暗唱したりするだけでもスピーキング対策になるのでぜひ実践してみてください。
- タンデムパートナーと実際にドイツ語で会話する。
- ライティング対策で作成した文章をしっかり暗記する。

日本にいるとスピーキング対策が大変なのは確かです。それでもB1口頭試験の問題傾向が毎年似ているので、問題集のスピーキング対策を十分しておきましょう。
最後に
ドイツ語B1はドイツ語A2試験と同様にしっかりと準備すれば合格できる試験です。ドイツ語A1から独学でB1を目指す場合少なくとも5~8か月程度を見積もり、しっかり計画を立て勉強しましょう。
特に今後ドイツ語B2試験、C1と難易度の高い試験を目指す場合、今のうちドイツ語の基礎をしっかりと学んでおき、B1試験でもなるべく高得点をとれるように目指しましょう。
それでは、Viel Erfolg!!
ゲーテ先生
こんにちは!B1テストに詳しいご紹介、誠にありがとうございます。過去問の無料でダウンロードできるサイトを教えていただきますか。ありがとうございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
運営です。
こちらは過去問ではなく、テスト問題を想定した練習問題でした。
誤解を与えてしまい申し訳ありません。
また、それぞれのオンラインでダウンロードできる問題のリンクは次の通りです。
以下がテスト問題を想定したオンラインで行えるテスト想定問題です。
http://bfu.goethe.de/b1_mod/lesen.php
印刷して取り組む場合は以下が良いと思います。
http://www.goethe.de/pro/relaunch/prf/materialien/B1/b1_modellsatz_erwachsene.pdf
こちらで各A1からの練習問題がまとめられていたのでご参考ください。
https://www.goethe.de/de/spr/kup/prf/prf/gb1/ueb.html