ドイツ語マスターへの登竜門!ドイツ語C1合格への手引き

いよいよドイツ語マスターへの最終章です。ドイツ語B2試験本当にお疲れさまでした。B2に合格したあなたは基本的な日常会話でほとんど困ることはないと思います。しかし!!ここからはドイツ語マスターへの最終章です。

ドイツ語C1合格者はドイツ語を専攻している日本人学生でも合格している人はほんの一握りです。試験内容もここから一気に難しくなり、長文読解ではより専門的な分野のことが出題され、作文ではデータ分析や考察など試験レベルはB2とは比べ物になりません。そのため「C1試験に独学だけで合格できた!」という方はドイツ留学研究会では聞いたことがなく、合格者のほとんどは大学でドイツ語を専攻している方もしくはドイツ語語学学校に通われていた方ばかりです。

しかし、合格が難しい一方でメリットも大きくドイツ大学入学の言語証明になるほか様々な恩恵もあります。ドイツ大学の詳しい入学書類に関して下のwebサイト で紹介しているので興味のある方はぜひチェックしてください。

ゲーテドイツ語C1とは

  • 比較的長いラジオ番組やラジオ放送、講演を聞き、容易に理解することができる
  • 比較的長い、複雑な内容の解説記事、報道記事など、さまざまな種類の文章を理解することができる
  • 複雑な内容について明瞭かつ構成のしっかりした文章を書き、読者に応じた表現を選ぶことができる
  • 自然かつ流暢に意見を述べることができ、自分の立場を明らかにし、考えや意見を明瞭かつ詳細に述べることができる

試験内容と進行

 ①本人確認

 ②筆記試験開始

 ③筆記試験終了後口頭試験

④口頭試験終了

筆記試験(190分)

リーディング(読解)

  • 大門1:長文を1つ読んで、その内容に沿って用意されたもう1つの長文内で適切な語句を埋める問題
  • 大門2:複数用意されている長文を読み取り、選択欄にある長文のどれに一致するかを決める問題。選択欄にある長文は名詞化や動詞化を用いて簡略化する必要がある。
  • 大門3:文章なないの空欄を正しい回答を選択しから選んで記入する問題

リスニング

  • 大問1:1度音声が流れて、リスニング後に穴埋め問題もしくは問に答える問題に分かれる
  • 大問2:2度リスニングのがあり、三択形式で回答していく

ライティング(作文)

  • 大問1:用意された複数のテーマから1つ選び200語程度を記述する。DSHやTestDaFと同様に文章の構成などが採点の重要な項目になる。
  • 大問2:用意されている作文の穴埋め添削

ペアあるいは個人での口頭試験(15あるいは10分)

短い文章を読んで三分程度で自分の意見を述べ、パートナーと意見交換をしながら二人で解決策を見つけていきます。

ゲーテインスティテュートC1対策テキスト

ゲーテ対策テキストはアマゾンやお近くの書店で販売されています。対策テキストやゲーテからダウンロードできる模擬試験を使って試験対策をしましょう。特にDSH 試験を受ける方は受験先の大学の大学の模擬試験を使って練習しましょう。試験によってテスト形式が異なるため受験する試験に合わせてテキストを購入しましょう。

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文法対策

文法対策は受験する試験の種類によって対策が異なります。たとえばTestDaFを受験されるのであればDSH試験のような穴埋め文法問題は出題されないので、名詞化や動詞化といった変換を暗記する必要はありません。なので読解とヒアリングで名詞化や動詞化を把握できる程度にとどめても十分に合格が狙えます。逆にDSH試験では名詞化や動詞化を確実に習得できるようにしましょう。

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C1レベルの文法学習を行いたい方向けの必須の一冊だと思います。特にDSH試験を受験される方を想定して問題集が作成されているためDSH試験受験を考えている方にはお勧めです。上級の文法解説に並び、それに関連した練習問題が収録されています。また解答は別売のためテキストを購入される方は注意してください。

単語対策

単語対策も受験される試験に応じて対応しましょう。特にDSH試験では辞書の持ち込みが可能なので定冠詞に関しても難しい単語などは覚えなくても十分に対応することができます。逆にTestDaFの場合は辞書持ち込み不可のため普段の単語学習から定冠詞をしっかり覚えるように心がけましょう。

C1試験レベルの単語対策を行う場合市販の単語帳だけでは不十分です、模擬試験問題や対策テキストを解いてわからない単語は自分で単語帳を作成して語彙力を高めましょう。長文読解ではドイツ語よんで理解できるかが重要になります。なので難しい単語に関しては書けるようになるよりも、ドイツ語を見て意味が理解できる程度にとどめておくほうが無難です。

ライティングで使う単語は名詞だけで覚えるよりも動詞と組み合わせて覚えておくほうが表現ミスでの減点を防ぐ事ができます。なのでわからなかった単語をすべて完璧に覚えるという覚え方では非効率なので用途によって単語学習の方法を工夫しましょう。

ライティング対策

ライティング試験は問題傾向や採点基準さえも試験によって異なります。ほとんどの試験ではデータを読み取り、データを分析しそれに対しての考察が求められます。データ分析は形式が似ているのである程度テクニックを覚えればそれなりに点数を取ることができます。

作文対策はやはり添削してくれる人の存在が重要になってくるので、Lang8を活用し一日一回作文の時間を設けて投稿し添削してもらいましょう。以下のページで作文練習についてもう少し細かく紹介いしているので合わせて参考にしてみてください。

リスニング対策

聞き取り練習の王道はニュースサイトやリスニングCDなどの音源から耳を鍛える方法です。聞き取り練習はタンデムや語学学校を通しても鍛えることができますが、C1試験ではインタビューやニュースまで幅広いテーマのドイツ語を聞き慣れておく必要があるのでぜひDeutsche Welleを活用しましょう。

10分程度の音源を聞いて自分の言葉でまとめる練習は非常に効果的です。そのほかにもユーチューブからドイツ語のニュースを聞くなどすることもお勧めです。Deutsche Welleでは音声とスクリプトが両方必要になりますが、 Deutsche Welleでは音声とスクリプトのどちらも提供されています。Deutsche Welle C1 練習サイトではC1レベル相当の聴き取り練習ができます。
比較的短い音声が中心に収録されているので聞き取りが苦手な方にはTop-Themaがおすすめです。

AlltagsdeutschdではC1レベル相当の聴き取り練習が可能です。
音声は10分程度で難易度も試験レベルに相当します。

スピーキング対策

DSH試験のスピーキングはTestDaFやゲーテ試験に比べて容易であると言われています。またDSH試験のスピーキングは各大学によって内容が異なるので注意してください。ドイツ語C1レベルからはタンデムのみででスピーキング対策することをあまりお勧めしていません。というのもタンデムはどうしても日常会話中心になってしまってC1テスト向きではないからです。より実践的に問題集にの想定問題や模擬試験を何度もボイスレコーダーやスマートフォンに録音し自己採点をしながら対策を行うと効果的です。

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日常会話対策ではタンデムが非常がやはり有効でしょう。タンデムとは日本人がドイツ人に日本語を教えるかわりにドイツ人はドイツ語を教えることを言います。普段からドイツ語に慣れておくというのは非常に重要です。タンデムパートナーを探すおすすめのサイトを以下で紹介しているので是非参考にしてみてください。