11回目のドイツ留学体験談となる今回は、上智大学からケルン大学に語学留学しているごとうゆうたさんにドイツ留学の様子を聞いてきました。ケルン大学の様子から生活費、ドイツ語勉強法そしてケルン大学でのボランティア活動と、これからケルンに留学する方に参考になる留学レポートです。
名前:ごとうゆうた
大学:上智大学
留学先:ケルン大学
ドイツ留学のきっかけ

ケルン大聖堂
友達の中にはドイツの芸術を勉強している、ドイツの音楽に興味がある、またEU経済を専攻している、そのような理由からドイツを留学先に選んでいる人が多くいました。しかし実を言うと私のきっかけはそんな大層なものではありません。
昔おじいちゃんがドイツに住んでいたため、なんとなくドイツに興味がありました。その影響もあってか大学でドイツ語を専攻し、周りのみんなが留学するので自分も流されてしたというような形に近いです。なので、もともとドイツの何かに興味があった訳でも、何かしたいことがあった訳でもなく正直言ってしまえばなんとなくで留学したことになります。
ケルン大学の様子
まずケルン大学の留学生には2種類の留学生のパターンがいます。
1つ目は英語で勉強をするCGSPと言われるプログラムに参加している留学生です。この人たちは英語の授業を取り、学ぶ内容としてはEUやドイツの経済や政治、環境についてといったことに関して学びます。2つ目のパターンは私のようにドイツ語の語学留学で来ている留学生です。このような人たちはドイツ語で何かを学ぶというよりは、大学の語学コースに通いドイツ語そのものを勉強するというような形です。
また、ケルン大学には日本語学科が設置してあります。ですからドイツ人の友達が非常に作りやすく、語学留学の人にとっては、授業以外にもドイツ語を話す機会がたくさんあるので他の大学に比べておススメです。
やっぱり授業よりも、実際にドイツ人の友達と一緒に遊んだり旅行をしたりして、日常的にドイツ語を使うことがドイツ語上達の1番の近道ですので、ドイツ人の友達が見つけやすいというのは非常に大きなメリットだと思います。もちろん授業の質も非常に高く非常に為になることばかりです。
ドイツ留学中の生活
ケルン大学留学生の生活費とは

ごとう君が好きなGaffel Kölsch。
まず家ですが僕は大学の寮のシェアハウスに住んでいます。家賃はだいたい200ユーロちょっと、日本円で3万円くらいかと思います。自分のシェアハウスは、4人でキッチンやバスルームをシェアし、一人1つの自分の部屋があるという感じですが、人によっては4人ではなく、2人だったり8人くらいだったりとするようです。
また普通にシェアハウスではなくワンルームに住んでいる人もいます。この場合の家賃はだいたい350ユーロ、日本円で5万円くらいです。ここは日本と比べるとかなり安いです。どの場合であっても大学側が家を見つけてくれるのであまり家探しは心配しなくていいと思います。 ケルンは都会だから生活費の方もやっぱりなるのか?
生活費は家賃が3万と、食費が2万くらいで節約すれば月5万で足りると思います。外食すると高くつきますが、スーパーが非常に安いので2万あれば足りると思います。交通費は学校側からケルン市内などを自由に移動できるカード(ゼメスターチケット)がもらえたのでかかりません。ただ実際は旅行したり外食したりしているので月に10万弱かかっています。
- 家賃はだいたい200〜350ユーロ
- 学生寮は大学生の場合大学側が準備してくれて安心(*留学形態による)
- 生活費は節約すれば月5万で足りる(内訳:家賃が3万、食費が2万)
ドイツに来て初めて参加したボランティア活動
留学中に日本語を教えるボランティア活動に参加しました。このボランティアは学生、社会人問わず、ドイツで日本語を学んでいる人に日本語を教えるというボランティアです。タンデムなどとは異なり、こちらがドイツ語を教わったりドイツ語で話すことはなく、日本語を使って日本語を教えます。
ドイツ語を向上させるという観点からみればあまり為にはなりませんが、自らの母語である日本語を見つめ直すことができ、また分かりやすく話すといった能力が身についたと思います。特に僕は大学で言語学を専攻しているので、日本語文法を見つめ直し、英語やドイツ語と比べるいい機会になりました。
大学でそういう事を勉強している学生にはかなりオススメのボランティアであると思います。またそうでない人であっても、日本語で分かりやすく説明するという力は確実に着きます。
例えば、相手の人は簡単な日本語しかできない人が多く、そういった人に、例えば“に“と“で“の違いを理解してもらうにはかなり噛み砕いて説明する必要があります。難しい事を分かりやすく説明する力は将来様々な場面で活かされると感じました。
ケルン留学で注意しておくべき事とは?
自分が苦労したのはビザの取得です。とにかくこれがめんどくさいです。現地の保険に入ったり、閉鎖口座と言われる月に引き出せるお金が決まってる口座を開いたりしなければならず結構手続きに時間がかかります。
またビザを取るためにも外国人局(市役所)に予約をしなければならず(地域による)、外国人局の予約も1ヶ月前くらいに必要でした。ビザに関してはとにかく早めに動くのが良いかと思います。
留学中実践していたドイツ語勉強法
僕はとにかくリスニングが苦手で、リスニングの練習としてシャドーイングをやり込みました。例文で覚えるドイツ語単語という単語帳があるのですが、そのCDをひたすら聞いてシャドーイング、これの繰り返しでした。
最初は簡単にできませんが慣れるとだんだんできるようになっていきます。これができるようになるとリスニング力はかなり上がるのでおススメです。現地のドイツ人と交流する事もスピーキング力アップにつながるのでおすすめです。普段から会話の練習をしていると、かなりのスピードでドイツ語が伸びていくと思います。
これから留学する方に伝えたいこと
やっぱりドイツ語をしっかり勉強してから行くのがいいと思います。僕の場合あまりしっかり勉強せずに留学したので、こっちに来てから文法だったりドイツ語単語の勉強に苦労しました。
なので日本ある程度ドイツ語の勉強をしておけばもっと伸びが早かったと思います。とにかく日本で出来ること、単語や文法などのインプットの勉強をしておくと良いです。そうすることによって、ドイツに来てからはアウトプットに専念でき効率がよいので。
著者:ごとうゆうた/編集:井上誠志(@seiji_aachen)
すでに質問されている方がいらっしゃいますが、日本語を教えるボランティアについて、どの機関でされたのか教えて頂きたいです。
管理人の井上です。ごとうさんとは一度話した事があるのですが、確かケルンのヒロシマ・ナガサキ・パークにある日本文化会館でそのような掲示があったという風に言っていたと思います。記憶があいまいで正確な事はわかりませんが…申し訳ないです。
ちょっと調べてみたら、それらしきリンクがでてきたので参考にしてみてください。
https://www.jki.de/jp/japanische-sprache/nihongoshaberieren
井上誠志
現地の人に日本語を教えるドイツの機関をおしえてほしいです!