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はじめまして、ペンギンと申します。
現在ドイツの大学院(修士、且つ英語で開講されているコース)を志望しています。
志望するコースはMaster of Linguistics (言語学)またはMaster of Education(教育学)です。
私が現在抱えている課題は私の学位Bachelor of International Studies(国際学)と上記2つコースの名前、
および履修した授業内容にズレがあることです。気になる大学6校に私の履修した単位の内容で出願できるか
と聞いたところ今の所全ての大学から「言語学、教育学の単位が足りていない」と返答がありました。
もし、学部時代と異なる修士に進学された方がいらっしゃったらどのように不足している単位を補ったのでしょうか?
アドバイス、経験談などご連絡を頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ペンギンさん初めまして、
自分の周りの例(アーヘン工科大学)が参考になるか分かりませんが、修士課程入学時に、学士課程の単位が修士課程の要件に満たしていないという事でも、大学院入学後に学士課程の試験を再履修する事を条件に入学している方もチラホラいました。例えば台湾の大学からRWTHアーヘンへ、もしくはカールスルーエ工科大学からアーヘン工科大へなど、国内外どちらの例もありました。
気になる大学6校に私の履修した単位の内容で出願できるか
と聞いたところ今の所全ての大学から「言語学、教育学の単位が足りていない」と返答がありました。
上の内容ですが、ドイツの大学では通常大学側に正式に願書を提出しないと、こういった具体的な「言語学、教育学の単位が足りていない」と返信される事は殆どないと思うのですが、参考のためにそれぞれの大学名を教えていただく事はできますか?
質問した大学6校から同じ内容の返信が来る事は本当に稀で、この掲示板で質問を受けた時の回答の参考にしようと思います。
ペンギンさん、
返信ありがとうございます。
なるほど、つまり例示していただいたケースでは学部の授業を履修するという条件付きで合格だったというわけですね。これは私にとっては朗報です。ダメ元でも出願してみる価値はありそうだということですね!
そうですね。しかし、先ほどのアーヘン工科大学での例はBachelor of Science内での例なので、例えばBachelor of Artsの学士からBachelor of Sienceの修士という移り方は、難しい(ハードルが高い)と思ってください。言語学や国際学、教育学がそれぞれどのグループに属するのかは大学の要項や卒業証明書に記載されていると思います。
後は卒業論文を書かずに卒業している場合も、大学院によっては入学拒否される事もあるので、卒業論文は書いて卒業した方が良いと思います。実際に日本の有名私立大学を卒業していても、卒論なしで卒業した方で大学院に入学できないケースがありました。なので、卒論は書いておいた方が無難です。(数学科など例外あり)
あれこれと付け加えましたが、入学許可が下りれば勝ちなので、願書出しておくのが良いと思います。
私の場合、気になる大学院のコースを見つけたら、まずそのwebsiteにあるcontactの人物にメールを送って自分のIELTSスコアと取得単位が出願に有効かを聞いていました。メールには英文の①Transcript(成績証明書)と②GPAの算出方法のレターを添付していました。
この方法素晴らしいと思います。自分も初めて知りました。僕が昔出願したころはテュービンゲン大学のようなリアクションが殆どだったので、、、次回からこれに関連した質問を受けた時に、こちらの方法を紹介してみます。(人''▽`)
フランクフルト大学・デュッセルドルフ大学:単位を満たしていないので、出願する際に追加の補完的な書類(何かで言語学のレクチャーを取った記録や卒論、学会での発表についてetc)を出してみることを勧めらた。
そうですね。やはり卒論大事です。僕がアーヘンに居て感じるのは、ドイツの文系学生(本来こういったくくりは良くないのですが。。。)の卒論クオリティが日本の文系学生と比較して高いということです。企業との共同プロジェクトや卒論の面倒を見る人が大手企業から博士課程に送り込まれている人もざらにあったり、博士学生のプロジェクトを分割して担当する事も多々あるなど、割とガチ目です。ドイツだと理系学士から修士へは結構な割合が進学しますが、文系修士割合が理系と比べて低いです。その一方、既に社会人経験があったりと、文系大学院生はガチ目な人が多い印象でした。
なのでペンギンさんが卒論まだの場合、しっかり論文に取り組む事をお勧めします。願書の出願でも卒論のテーマや卒論の評価を記入する大学もあるので!自分も修士面接の時は、学士論文についてがっつり聞かれたました。
学会での発表や成果は学部生には中々ハードルが高い(研究室次第な所がある。)ので難しいと思いますが、教授からの推薦選書があれば、ある程度合格のめぼしも立てられると思います。推薦書等は以下が参考になるかなと思います。 https://tobitate-german.com/report00037-2#i-9
井上誠志様
ご無沙汰しております。ペンギンです。
以前こちらで「学部時代の専攻と異なる修士課程を志望した場合」についてご質問させていただいたものです。
その後、3校に出願し結果が出揃ったのでお礼と共にご報告させていただきます。
他にも私のような悩みを抱える方々に出会った際にご参考にしていただければ幸いです。
【そもそもの課題】
私の学部時代の学位は「国際学」ですが、修士は「応用言語学」志望でした。
しかし、ヨーロッパの単位互換システムにより学部と修士の専攻分野が異なると取得単位数が足りず、出願要件を満たせなくなってしまいます。この不足単位を補い合格するということが課題でした。
【結果】
第一志望:Universitaet Stuttgart: 合格
第二志望:Heinrich Heine Universitaet Duesseldorf: 合格
とりあえず出願:Universitaet Bremen: 不合格
井上様からもアドバイスいただいた通り、出願に求められていない資料も補足資料として提出しました。
①卒論を英訳し参考資料として提出、②求められていないが学部時代の恩師の推薦状も送付と「できるかぎりで武装」しました。
結果的にはご相談させていただいた後に見つけた第一志望の大学院にも運良く合格することができました。
本当にありがとうございました。
私のケースを通して言えそうなことは「学部と修士で専攻が異なり、ぱっと見では出願条件を満たせていなさそうでも補足し合格できる場合がある」ということです。
ただ、一方でやってみた感覚としてドイツの大学院は補足資料として「アカデミックなライティングサンプル=卒論や学部時代のレポートなど」や「アカデミックな達成事項=学会発表など」を好むように感じました。
つまり、学部と修士で専攻を変えて合格するケースは誰でも通じるというわけではなさそうです。私の場合は卒論の内容がガッツリ応用言語学の分野で、かつその卒論をもとに学会発表経験などもあったのでぎりぎり合格できたと考えています。
少しでも今後ドイツ大学院を検討させる方の参考になれば幸いです。
最後にこちらの掲示板と井上様の丁寧なご対応に助けられました。
ありがとうございました。
ペンギン
ペンギンさん、お久しぶりです!そして、合格おめでとうございます!
出願に求められていない資料も補足資料として提出しました。
①卒論を英訳し参考資料として提出、②求められていないが学部時代の恩師の推薦状も送付と「できるかぎりで武装」しました。
結果的にはご相談させていただいた後に見つけた第一志望の大学院にも運良く合格することができました。
卒論の英訳お疲れ様です。大変だったと思いますが、修論の際に研究室へ応募するときにあったほうが有利なるので、(割と求められる。もしくは申し込み時に送った方が良い。)あとあとになっても役に立つと思います。
②推薦状やはり強いですね。次回似たような相談があった時には、ペンギンさんのような事例があった事を合わせて報告できたらと思います。
ただ、一方でやってみた感覚としてドイツの大学院は補足資料として「アカデミックなライティングサンプル=卒論や学部時代のレポートなど」や「アカデミックな達成事項=学会発表など」を好むように感じました。
単位数の多い、卒業論文は送っても良いと思いますが、学部時代のレポート(単位数が少ない)は卒論と勘違いされて逆に面倒な事になりそうなので、できるだけクレジット数(単位数)が多い成果(卒業論文、卒業作品)を送るのにとどめて、大学側より追加でレポート等が求められれば提出するのが良いのかなと思っています。アカデミックな達成事項(学会発表、表彰、数か月以上のインターンの証明書)について送った方がプラスに働くと思います。これについては送らない理由がありません。
学部と修士で専攻を変えて合格するケースは誰でも通じるというわけではなさそうです。私の場合は卒論の内容がガッツリ応用言語学の分野で、かつその卒論をもとに学会発表経験などもあったのでぎりぎり合格できたと考えています。
そうですよね。学士と修士でどれだけ関連性が必要なのか、大学や学部によっても大きく違うので、「これが必要!」と断定する事はできませんが、もし海外でこれまでの専攻と異なる修士課程に進みたい方は大学院のカリキュラムを見通した上で卒論のテーマ選びをする必要が最低限ありそうですね。それにプラスαの形で推薦状を付け加えれば勝率はある程度高められるといったとこでしょうか。(今の所ですが、推薦状込みで全ての出願に落ちたという報告は受けてないので、推薦状を送っといて損はないと思います。)
少しでも今後ドイツ大学院を検討させる方の参考になれば幸いです。
いえいえ、なかなか、問題解決の事後報告や改善点を提案してくれる方は少ないので、私も今回、大変勉強になりました。また、ペンギンさんの報告は、修士課程の出願プロセスで同じ悩みをもつ学生の希望になったと確信しています。
また、ミュンヘンに遊びに来られることがあれば連絡ください!ではでは。
最近、留学相談に答えても、相手から返信をもらえない事が多いのじゃ。運営も人間なので、返事がないと悲しいのじゃ。