ドイツ大学院に合格にしたので、出願スケジュールから大学訪問、IELTS受験、書類準備についてまとめてみました。

皆さん、こんにちは白くまです。前回の記事では、私がドイツのホーエンハイム大学を目指したきっかけや大学訪問の感想について紹介させていただきました。

名古屋のしろくまがドイツの大学院から醸造家を目指す訳

7月 15, 2020

前回の記事でも少し触れたのですが、近年日本人留学生の数が増えつつあり、日本学生支援機構によると2019年時点で約10万人もの学生が海外で学んでいます*1。しかし、アメリカや中国などの人気の国と比べると、留学生の少ないドイツでは日本語での大学の探し方や出願の方法などの情報が不足しているのが現状です。

本記事ではドイツに留学している白くまが2020年までの情報を元にドイツの大学院への出願に必要となる情報をできる限りまとめました。ドイツは勿論のこと、海外の大学院への留学を考えている方々の参考になれば幸いです。

ドイツ大学出願までのスケジュール

ドイツのほとんどの大学は10月の冬入学で、出願受付期間は入学の半年以上前から始まります。さらに、合格は入学の3ヶ月以上前に決まるなど、日本の大学院進学とは大いに異なります。

ドイツ大学院入学までのスケジュール/資料作成:白くま

そして、志望動機書や推薦書をできるだけ良い物に仕上げるためにも、じっくり時間をかけて準備していく必要があります。私の経験から、出願締め切りの半年前から準備を始めるのをお勧めします。

ただ、出願のスケジュールは大学ごとに異なります。私が通っているホーエンハイム大学の作物科学科の場合、出願の受付は11月の上旬頃に開始し、締め切りは翌年の3/15でした。一方で、ミュンヘン工科大学の情報システム科なら受付開始は1/1、締め切りは5/31と受付期間の時期も長さも異なります。

これは大学の募集要項 (次の項で解説) で確認出来ます。今後の計画を立てるにあたって重要な基盤になりますので、大学探しの際に一緒にメモしておきましょう。

志望校を決めるまでの流れ

Higer Education Compassで志望する専攻から大学をリスト化

フンボルト大学、アーヘン工科大学、ベルリン自由大学… ドイツには名だたる大学がいくつもあり、さらには大学ごとに沢山のコースがあります。その中から自分の理想に合った学科を探すのは、どうしても時間がかかってしまいます。

私の場合、大学探しに特化した検索エンジンであるHigher Education Compass(外部リンク)を利用して、自分が興味のある大学を大まかにリストアップしました。

Higher Education Compass/出典:Deutscher Akademischer Austauschdienst

左の灰色の欄には検索の条件が一覧になっており、自分の志望にあわせて選択します。(拡大表示したものを下に表示させています。)

英語で学べる農学部の修士課程を探したい場合は、

  • Degree → Master
  • Field of Study → Agriculture and Forest Sciences
  • Course Language → English

と選択します。既に志望したい大学が決まっていれば、Search Termに大学名を入力します。

この条件で検索すると40のコースが見つかりました。

Higher Education Compassのソート項目からMaster,Agriculture and Forest Sciences,Englishとした時の絞りこみ結果 /出典:Deutscher Akademischer Austauschdienst

コース名をクリックしてページに飛ぶと、コースの概要や募集要項のページへのリンクが書かれています。ただ、情報が古く、リンクやコースの内容が異なる場合があるので要注意です。あくまで大学の数を絞るツールとして使用するのが良いのかも知れません。

志望する大学とコースがある程度決まってきたら、早速Googleで留学体験談を探してみましょう。特に、体験談は出願の情報だけでなく現地での生活や勉強の大変さについて知る事ができるので、出来る限り目を通しておきたいです。

また、ドイツ留学ラボを初め各留学体験談の文末にはSNSなど連絡先が書いてある場合もあるので、先輩達に相談するのも一つの手です。ただし、先方は試験勉強などで忙しいことがあるので、質問事項をしっかりと固めてから連絡するとベターです。

ちなみに、Higher Education Compassはドイツ学術交流会 (DAAD) のサイト内にあります、DAADはドイツ連邦の大学が共同で運営する機関で、大学情報の提供だけでなく奨学金制度による学生の援助など何かとお世話になるところです。東京にも支部があり、ここでも留学の相談ができます。

各大学のホームページから、カリキュラムや募集要項などの情報を収集

 ホームページには募集要項のページがあります。ページではなくPDFのリンクの場合もありますので、注意深く確認してください。募集要項には主に出願の具体的な方法や合否の決定について細かく網羅的に掲載されています。大学ごとに内容が異なりますので、必ず確認するようにしてください。

私の所属するホーエンハイム大学の作物科学科の場合、このようになっています。

ホーエンハイム大学作物科学科のページ/出典:https://www.uni-hohenheim.de/en/crop-sciences-masters

また、基本的に大学のページには学科の担当者の連絡先が記載されています。出願でわからないことがあれば、必ず担当者の方にメールしてください。私もホーエンハイムに出願するときにはWinkler先生に何度も質問のメールを送りました。次回、お会いした時には何か粗品を持ってお礼したいです。

自分が出願したい大学の候補を絞り、休み期間中に大学訪問

私は2019年にドイツに1ヶ月程滞在し、志望している4つの大学を訪問しました。

この訪問では「カリキュラムの詳しい内容」「大学と学生の雰囲気」「ドイツでの生活が自分に合うのか」など、これから2年間勉強していくにあたって必要な情報を集めました。情報収集だけでなく、この訪問は大学選びで後悔しないためにも必要なことだと思います。

私は当時、ミュンヘン工科大学の園芸学部を志望していました。しかし、実際に担当の先生にお会いして話を聞くと、ここでは私の学びたい作物が扱われていないことがわかりました。また同時に、シラバスには無かった別の大学と提携した交換留学制度や、大学の研究室の詳しい内容について知ることが出来ました。

もしこの事を知らずにミュンヘン工科大学に入っていたら、大学を選んだことを後悔していたかも知れません。

また私は、訪問にあたって在学生を最低2人捕まえて、大学での勉強について質問攻めにすると決めていました。ホーエンハイムでは9人、ゲッティンゲンでは3人の学生を捕まえ、学生目線での大学の評価、卒業後の就職先、勉強の楽しさ等など沢山の情報を集めることが出来ました。

何より、現地に行くことで自信を持って大学に出願することができ、さらには、自分のドイツ留学への覚悟を確かめる事ができました。大学訪問はお金も時間もかかりますが、それを上回るリターンがあります。よりよいドイツ留学にするためにも、一つの選択肢として頭の片隅に入れておいて頂けたら幸いです。

現在 (2020/07) はコロナウイルスによって渡航が制限されており、直接大学に伺うことは難しいです。それでも、担当者の先生はオンラインでの面談も可能ですので、諦めず問い合わせてみて欲しいです。

ちなみに、卒業研究を半ばすっぽかす形で行ってしまったので、夏休みを返上して研究し、滞在中も積んでいたデータの解析をすることで時間をつくりました。こんな無茶苦茶な私を許してくださった指導教官の大井 崇生先生には本当に感謝しています。

次に、訪問にあたって出発前にアポイントメントを取る必要があります。基本的に留学生の面談はコースの担当者の方が行っているので、そちらに連絡します。文章の書き方についてはこちらのnote(外部リンク)で詳しく書いておきましたので、是非参考にしてください。

無事アポイントメントが取れたら訪問のスケジュールを組み立てます。

各大学の訪問スケジュール/資料作成:白くま

私はこのようにスケジュールを作っていましたが、普通に使いづらかったのでGoogleカレンダーなどで管理したほうがいいかもしれません。また、ドイツ国内の移動は鉄道と長距離バスがありますが、お金に余裕がある場合は鉄道が良いです。

私は節約のために長距離バス (Flixbus) を使っていました。宿代を浮かすためにも夜の便に乗車したのですが、座席が狭いので寝られない、何故か臭い、治安が悪いと散々な目に遭いました。昼の便なら比較的安全だと感じたので、複数の州をまたがない短距離の場合に利用した方が無難です。

研究室訪問の当日は、約束の時間までに到着しておき、事前に準備した質問をしっかりと聞きながら会話の中で少しでも疑問に思う事があれば遠慮なく聞くようにしましょう。

大学院出願に必要だった書類

 私の場合は主に以下の書類を提出しました。 ちなみに、出願先は専用のポータル経由で大学に直接提出という形だったのですが、大学によってはUni-Assistを利用する場合もあるので、大学の募集要項と並行してUni-assistを参照しながら情報収集を行います。Uni-Assistの出願方法や提出書類についてはホームページ(外部リンク)に詳しく説明されているので、そちらをご参照ください。

執筆の必要がなかった提出書類

  1. 高校の卒業証書
  2. 大学の卒業証書
  3. 大学の成績証明書
  4. 英語のスコア (IELTS, TOEFL, ケンブリッジ英語検定など)
  5. ドイツ語のスコア (英語で開かれるコースでも必要な場合がある)

いずれも英語かドイツ語で書かれている必要があります。大学の書類は教務などで見込みの証明書を発行してもらえるのですが、卒業のタイミングで貰える正式なものを提出する必要があります。出願時点で揃わない場合は、後日提出すれば問題ありません。念の為、出願に関する問い合わせ窓口やプログラムのマネージャーの方に提出できるタイミングを伝えておくとベターです。

また、高校の卒業証明書は出身校に連絡すれば1週間程度で発行してもらえると思います。

自分で執筆または執筆の依頼を要した提出書類

  1. 志望動機書
  2. 推薦書
  3. CV (履歴書)
  4. 2年以上の職業訓練や農業インターンの経験の証明書 (就労証明書)
  5. 3か月以上の海外での研究または職業経験の証明書

いずれも英語かドイツ語で書かれている必要があります。特別決まったフォーマットはありませんが、大学の募集要項に記述すべき内容などが指定されていることがありますので事前に確認しておきましょう。また、誤字脱字は印象を悪くするだけでなく減点扱いされてしまう場合もあるので、じっくり時間をかけて準備していきましょう。

出願時に英語スコアの証明として受験したIELTSについて

日本の学生の場合IELTSかTOEFLのスコアを提出することが多いです。どちらもListening, Reading, Writing, Speakingで構成されており、受験料もおおよそ26,000円です。ただ、出題内容や傾向が異なりますので好きな方を選びます。

私はIELTSを選んで勉強していきました。IELTSはBritish CouncilとIDPという2つの団体が運営しており、毎週日本のどこかで受験することが出来ます。しかし2020年7月現在、コロナウイルスのこともあって会場での試験が軒並み延期されています。さらに、受験数の制限に伴い8月の試験はほとんどの会場で満席になっています。

一方で、会場内のパソコンで受験するComputer-delivered IELTSでは席が空いています。ただ、Computer-delivered IELTSは東京のみの開催となり、また結局会場に集まることになってしまいますので、感染の可能性はゼロではありません。

もし感染を避けたいなら、自宅で受験できるIndicatorというテスト形式もあります。Indicatorは会場でのテストと同じ内容を自宅で解くものです。また、受験料も1回16,000円と1万円も安くなります。自宅でリラックスしながら回答できる上に安いと良いことづくめですが、カンニングが起こりうる受験方法なので大学によっては受理されない場合があります。

Indicatorの成績を大学院入学用の語学証明書として受け付ける大学は以下のリンクから確認できますので、参考にしてください。

ドイツの大学でもミュンヘン工科大学やボン大学など徐々に増えているようです。もし志望先の大学が受け付けていない場合は、担当の先生に交渉するという手もあるので諦めないでください。詳しいIndicatorの受験方法や対策方法は私のnoteにまとめておきましたので、是非ご一読ください。

大学に提出した各提出書類について

自分で執筆する必要がある4つの資料の書き方を説明します。私がホーエンハイム大学用に作成したものを使って説明しますので、内容は適宜変更する必要があります。

志望動機書(motivation letter)のフォーマットや文章構造、注意すべき採点項目や、実際に利用した添削サービスについて

志望動機書は合否を決めるとても重要な書類です。執筆に最も時間がかかりますので、早くから着手する必要があります。

フォーマットは特に決まっていませんが、一般的に以下のルールを守る必要があります。

  • 氏名, 所属, 連絡先を明記する
  • 卒業 (見込み) 大学のロゴを右上に配置する
  • A4用紙1枚に収める
  • フォントはTimes New Roman
  • 英語かドイツ語で執筆する
  • 最後に直筆で署名する

次に志望動機書の内容ですが、ホーエンハイム大学ではある程度指定されています。

  • Language
  • Focus on degree program, linking background with study objectives
  • Documented practical experiences in relevant areas
  • Documented social involvement and volunteer work

これは募集要項に記載されています。他大学でもひっそり記載されている場合がありますので要チェックです。

さらにホーエンハイム大学では志望動機書の内容だけでなく、単語や文法のつづりまでも採点対象になっています。募集要項にはこのように記載されていました。

出典: University of Hohenheim 「Admission regulations」(外部リンク)

ここまで厳しいことは少ないと思いますが、ミスは無いに越したことはありません。

そして肝心の内容ですが、これは就職活動での志望動機書と変わりません。指定された内容について、自身のバックグラウンドと結びつけて具体的に記載していきます。また、ありがちなのですが「精一杯がんばります!」「夢を叶えたいです!」など感情的な言葉は避けるように心がけましょう。文字数やページ数について指定されていない大学もありますが、枚数が多い=得点アップ、という訳ではありません。

Admission Committee (合格審査を担当する委員会) は毎年数千枚もの志望動機書を読んでおり、1枚を超えている時点で心理的にマイナスになる事も考えれらます。さらに枚数が増えると内容が漠然としてしまうので、減点されてしまう可能性も考慮しておきましょう。

次に、私がホーエンハイム大学に提出した志望動機書を例文にして、ポイントを解説します。

実際に提出したMotivation Letter/提供:白くま

第1段落: 自分の所属と、以後の分に続くリード文
第2段落: 自分が大学で学びたいこと
第3段落: 海外経験について
第4段落: 学士での勉強について
第5段落: 実務経験について
第6段落: 卒業後の進路

志望動機書の前半では、”Focus on degree program, linking background with study objectives”にあたる、自分が大学に入りたい動機ついてハッキリと明記します。自身が経験したことにリンクさせて書き、また「~をやりたい」と書くときも、具体的なワードを入れると説得力が上がります。

その後は”Practical experiences in relevant areas (関連分野での実務経験)”や”Social involvement and volunteer work (社会参加やボランティア活動)”について記述していきます。もし研究所でのアルバイト経験があれば良いのですが、日本ではよっぽどありません。なので、私は澤田酒造での勤務について書きました。

日本語で要約すると、

澤田酒造で酒類の製造についての技術と知識、また原料が製品にもたらす影響について学びました。近年、夏の平均気温が上昇したことにより、熱ストレスによって収穫量が激減しています。農家さん達は高温耐性の品種を必要としています。私は今まで以上に品種改良が重要であると思いました。(だから私はホーエンハイム大学で品種改良を学びたい)

もちろん居酒屋のアルバイトでも「様々な野菜を調理していて品種ごとに味や調理のしやすさが異なることを知った。この経験から、より料理に適した品種を開発してみたいと思った」のような内容でもいいと思います。あまり関連していない分野でも、何かしらの切り口から繋げることが出来ます。

ボランティア活動でも上手に志望先のコースとリンクさせればOKです。私はボランティアよりも実務経験にスペースを割きたかったので、今回は省略しました。

締めくくりは卒業後の進路が適当です。ちなみに、私は最後の締めくくりに「It may be a rough road to reach this goal, but I’m sure that your university will help me to fulfil this dream.」と書きましたが、このような言い回しは海外だと嫌われるそうです。1回使うだけなら問題ない無いのですが、各段落に入れようものなら大減点になりかねませんので注意です。

そして、一通り書き終わったら第三者に添削をお願いするとより良いです。留学経験のある人や留学生の友達などに見てもいましょう。個人的には有料の添削サービスの利用がオススメです。

私はBEOという留学エージェントの添削サービスを使いました。BEOはイギリスとオーストラリアの大学向けのエージェントですが、ドイツの大学に出す志望動機書でも問題ありません。1回11,000円と決して安くはありませんが、留学の専門家によって、合格がとれるように厳しく添削して頂けます。

英文添削サービス PR (Proof Reading & Writing)https://beo.jp/beocollege/made-to-order-menu/pr/ (外部リンク)

文法や単語のチェックだけであればフリーソフトのGrammarlyがオススメです。無料会員でも細かくチェックしてもらえるので、普段のメール作成でも活躍します。

【無料】Grammarly (グラマリー)の使い方徹底解説!英文・文法添削ツールhttps://www.path-to-success.net/grammarly (外部リンク)

推薦書を依頼する時の注意点や、大学と法人での構成の違い

この書類は推薦者の視点から出願者の性格や能力、大学への適性を記述するものです。提出の有無は合否に直接影響しませんが、GPAが低い場合は必須です。大学によっては出願資格がGPA3.0以上と脚切りが設けられていることもありますが、推薦書で「この学生はGPAが低いけれど、大学での勉強に問題ない」等の記述があればGPAが免除されます。詳しい書き方は各大学によって異なりますので要チェックです。

推薦者は原則、最終学歴の大学で所属していた研究室の教授です。ご退官されていても問題ありません。また、実務経験がある場合は会社の社長にも書いてもらうとより効果的です。

推薦書の依頼方法は人によって異なりますが、書いて頂けることになった際には募集要項や志望動機書、自分の成績証明書など大学に提出する書類は全てお渡しするのがマナーです。また、志望動機書と同じく推薦書も大学 (会社) のロゴと本人直筆の署名が必要です。

推薦書の一般的な構成は次のとおりです。

大学の推薦書では

第1段落: 推薦者と学生の関係について
第2段落: 研究室での卒業研究の詳しい内容について (本人の努力や工夫など)
第3段落: 本人の性格や適性について (研究室での態度など)
第4段落: 締めくくり

会社の推薦書では

第1段落: 推薦者と学生の関係について
第2段落: 会社での勤務内容について
第3段落: 本人の性格や適性について (研究室での態度など)
第4段落: 締めくくり

推薦書は公的な文章なので、完成版を出願者が見ることは原則禁止されています。したがって、推薦者に特筆して頂きたい内容があれば、依頼する際に伝えておきましょう。

実際に使用したCV, 履歴書のフォーマット

大学によっては提出が義務付けられています。記述内容はある程度決まっており、私の作成した形式は以下の通りになります。

  1. 個人情報 (氏名, 家族状態, 年齢, 住所, 連絡先)
  2. 関心のある分野
  3. 学歴 (小学校から最終学歴まで)
  4. 勤務経験 (勤務期間と所属について)
  5. 語学力
  6. 研究の経験
  7. 資格などのスキル
  8. ボランティアや課外活動
  9. 趣味

特に文章による説明は必要なく、指定の項目をシンプルに記述すればOKです。

就労証明書のフォーマットとサンプル

2年以上の勤務経験がある人は絶対出したほうが良いです。志望動機書には及びませんが、高い配点が振られています。必要な項目は以下の通りです。

  • 会社のロゴ
  • 勤務期間と所属
  • 証明書の執私の署名と連絡先

実際に提出した就労証明書のフォーマット/提供:白くま

提出書類の準備段階で地獄を見た話

資料を作り始めるのはどれだけ早くても問題ありません。出願期間が始まっていなくても募集要項は公開されていますので、出願を決めたらスグ取り掛かりましょう。

私は大学に訪問しておきながら書類作成のスタートが遅く、散々な目に遭いました。特に卒論研究も並行して書いており、研究結果に妥協したくないこともあって時間が持っていかれてしまい、書類の完成が出願締め切りの直前になってしまいました。

さらに、高校の卒業証明書が必要なことが締め切り4日前に分かるという大失態も犯しました。しかも判明したのが木曜日で、金曜日までに書いてもらう必要があったため、急いで高校に行き頭を下げてなんとか1日で書いてもらいました。もうこんな思いはしたくありません。

そもそもの原因は、募集要項には高校の卒業証明の名前が無かったのに、出願ポータルの書類提出ページの最後の方にだけ必要なことが書いてあり、直前まで気が付かなかったからです。皆さんもこんな思いをしないためにも、早め早めの準備をしておきましょう。

あとがき、まとめ

いかがだったでしょうか。今回は私の経験を基に、ドイツの大学院への出願に必要な情報を網羅的に記事にしました。ここまで詳しく説明したことはなかったので、やや読みづらい点があったかもしれません。もし分からないことがありましたら、Facebookやtwitterから気軽にご連絡ください。

そして次回は、出願完了から合格までの道のり、そして合格後に必要な手続きについて解説していこうと思います。こちらも読んで頂けると嬉しいです!

著者:白くま(note)/編集:井上誠志

参考文献・出典

*1 独立行政法人日本学生支援機構「平成29年度協定等に基づく日本人学生留学状況及び協定等に基づかない日本人学生留学状況(在籍大学等把握分)の合計」(最終閲覧日:2020年8月1日)https://www.jasso.go.jp/about/statistics/intl_student_s/2018/1307074_10364.html

Higher Education Compass(最終閲覧日:2020年8月1日)https://www2.daad.de/deutschland/studienangebote/studiengang/en

Zulassungssatzung der Universität Hohenheim für die konsekutiven Master-Studiengänge(最終閲覧日:2020年8月1日)https://www.uni-hohenheim.de/fileadmin/uni_hohenheim/Studiengaenge/Agrar/Master/ZS_msc_Agrar_englisch_2020-03-17.pdf

 

 



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