ドイツ大学院合格から日本出発までを振り返る「合格発表のドキドキから出発準備、コロナ期間で大変だった事」

こんにちは、白くまです。新型コロナウイルスの流行によって渡航制限がかかる中、無事ドイツに到着することが出来ました。そして、現在は住民登録や閉鎖口座の開設など、セメスター開始に向けて準備を進めています。

前回の記事では、私が実際に願書を提出するまでの流れを紹介させていただきました。

ドイツ大学院に合格にしたので、出願スケジュールから大学訪問、IELTS受験、書類準備についてまとめてみました。

8月 17, 2020

さて、ドイツを含めたヨーロッパの大学では、EU圏外の学生の合格発表を授業開始の半年から数か月前に行います。これはつまり、半年の期間が必要になるほど授業開始までに行う手続きが沢山あるということです。

本記事では私がドイツ大学院より入学許可の通知を頂いてからドイツ到着までを中心に、行政手続きや下宿先探しなど日本で行った手続きについて体験をもとに解説していきます。

ドイツ長期滞在のため行政機関での手続きと、個人で行った留学準備

イギリスやアメリカなどでは、学生ビザは日本にいる間に申請・取得の手続きを行います。一方、ドイツでは現地に到着後に行うのが一般的で、日本国内で行う手続きは他の国への留学生よりも比較的少なめです。

少なめとは言え、手続きを1つでも忘れると取り返しが付きませんので、早め早めに準備することが大切です。私の場合、国内で行った手続きは以下の通りです。

【行政での手続き】

  • パスポートの入手
  • 海外転出届の提出
  • 国民健康保険の停止
  • 国民年金の停止
  • 在留届の提出
  • 免許証の延長
【個人的な手続き】

  • 下宿先探し
  • 滞在の必要性を証明する書類の入手
  • クレジットカードの契約
  • 航空券の手配
  • PCR検査
  • 出発前のあいさつ回り
  • 荷造り
  • 海外送金の練習

それでは、私の経験をもとにそれぞれの項目について解説していきます。

行政での手続きについて

パスポートの更新手続き

もしパスポートをお持ちでない場合、各都道府県の窓口に申請します。パスポートの受け取りには申請から1週間前後必要ですので、時間に余裕を持って手続きを行いたいです。

詳しい申請方法は、こちらの外務省の公式サイトをご参照ください。

 もしお持ちの場合でも有効期限が3ヶ月以内の場合はドイツに入国することが出来ません *1。 さらに、留学期間が3ヶ月を超えるなら、延長申請を行う必要があります。ドイツ内でも日本国大使館で延長の申請は可能ですが、入国審査の際に疑われるキッカケになりかねませんので、できる限り日本で延長しておくのが無難だと思います *2。

海外転出届の提出

日本国外に長期滞在する場合に申請するものです。これを行うと自動的に住民票が抜けるので、住民税と国民健康保険を払う必要がない (払えない) です *3。また、国民年金の支払も任意になります *3。

現地に到着する14日前から申請できますが、細かい申請方法は自治体ごとに異なりますのでご確認ください。私の場合は免許証とマイナンバーカードを持参し、指定の用紙に記入して受付するだけでした。受付では移住先や理由について質問されますが、手続きは数分ほどで完了しました。

国民健康保険の停止

海外転出届を提出するだけで自動的に停止される自治体もありますが、福祉課保険係で別途手続きすることがあります。手続き後も国民健康保険は到着まで有効ですので、日本国内で病気や事故があっても安心です。

国民年金の停止

海外転出届の提出に伴って停止することも可能ですが、その分の受給額が減少します。したがって、停止しない、もしくは滞在期間分の年金を前払い・後払いする方法があります。私も自治体の年金事務所で2年分を前払いしました。

在留届の提出

海外で3ヶ月以上滞在する日本人は在留届の提出が義務付けられています。現地での住居が決まったら、こちらのリンクから申請します。また、住所が変更した場合や帰国した場合もオンラインで手続きすることが出来ます。

外務省 「オンライン在留届」(外部リンク)

運転免許証の延長

有効期限の更新を行わなかった場合、免許証は失効してしまいます。失効から6ヶ月以内であれば学科試験・技能試験などが免除される救済措置がありますが、日本に帰る必要があるので大変です [4]。現地滞在中に有効期限が来てしまう場合は予めその期間のスケジュールを空けておく必要があります。

出発までの個人的な留学準備について

行政での手続きはキッチリとしていますが、以下の手続きのいくつかは非常に柔軟性が求められます。特に下宿先探しとNecessity of Presenceの入手は大変ですので、最低1ヶ月はかかることを覚悟する必要があります。

WG-Gesuchtを用いた下宿先探し:物件探しから契約までの流れと注意点について

実際にドイツで契約した部屋/写真提供:白くま

下宿先の確保は日本にいる間に行うことを強くオススメします。海外転出届の申請だけでなく、ドイツでの入国審査や現地での飲食など多くの場面で住所の記入が求められます。特に入国審査はコロナウイルスの影響もあって厳しくなっており、不安要素はできる限り除いておきたいです。

幸いなことに、今ではオンライン上でWG (Wohngemeinschaft, シェアフラットの意) などの物件を探すことが出来ます。主に専用のサイトで検索できるのですが、ドイツ人を始め、多くの学生に支持されているのがWG-Gesuchtです。私もこのサイトを使い、現在の下宿先を見つけました。

WG-Gesuchtではドイツ中にあるWGを探すことが出来ます。フラットの代表者やオーナーがサイトに登録し、入居者を募集しています。物件探しから入居までの主な流れは次の通りです。

①会員登録

サイトに会員登録します。プロフィール画像はとても重要で、写真次第ではメッセージを送っても無視されてしまいます。自分の顔がハッキリと出ているものを使用しましょう。

②サイト内検索エンジンで物件を検索

WG-Zimmerを選択し、留学先の大学の住所を入力して物件を検索します。バスや電車の路線図を考慮して探すと住んでから困りません。都市や地域によって異なる事もありますが、私の住む街の平均家賃は200~300€がおおまかな相場かなと調べていて思いましたが、大人数で住む物件でもない限り家賃が安すぎる (私の場合200€を下回る) ところは何かしらデメリットがある可能性大です。

WG-GESUCHT検索フィルター/出典:WG-GESUCHT

③いくつかのWGをピックアップ

検索条件に沿って物件が表示されます。

物件ごとに個別のページが有り、具体的な情報が記載されています。部屋の大きさや家具の有無だけでなく、フラット内での言語や居住者の年齢制限なども書かれています。その物件を気に入れば保存します。

物件の条件の例/出典:WG-GESUCHT

④できる限り早くメッセージ

いい物件が見つかったら担当者の方にできる限り早く連絡します。ある物件では1日に数十人からメッセージが届くと聞くほどで、早く連絡するに越したことはありません。

メッセージの内容はとても重要です。担当者は多くのメッセージに目を通すので、簡潔に、かつ興味を引く内容でなければ無視されてしまいます。また、大学に合格していること、安定した経済状況であることなどを記載すると良いです。

私は次のような内容でメッセージしました。

Hello, (担当者名)!

I’m (自分の名前) from Japan, (年齢). I got the admission to (大学名), and I’m looking for a room. Your room seems completely perfect for me to enjoy college life!

My hobby is housework (no joking). Especially, cooking is my lifework. Besides, I had worked at a Sake brewery. I can offer a wide range of knowledge about Sake and whisky, but I do not drink so much, only a few a week.

I can speak English. I have enough savings to stay for two years and will never bother you with payment. However, this is the first time for me to live with someone other than family. I’m very looking forward to, and I’ll do my best to make everyone comfortable. I’m going to move to (都市名) in (移住日). If it is too late, I can pay the rent from (連絡した月).

My phone number is (電話番号)

Skype ID is (SkypeのID)

If you are interested in my message, please feel free to contact me whenever you want.

Best regard,

(自分の名前)

⑤オンラインで内見

WGは若い世代が主体になっているので、Skypeなどのオンラインツールを使用した内見が出来る物件が多いように感じます。ただし、時差のため夜中の3時に通話する事も覚悟しなければなりません。

オンライン内見はカメラを通じてフラットの雰囲気や設備を知るだけでなく、家主さんへのアピールタイムになります。しっかりとコミュニケーションを取れることや、ルームメイトとしての相性を見られます。ここで好印象を残せれば、契約にグッと近づきます。

⑥契約

双方で合意が形成されれば、契約に移ります。現地に到着してからサインしたり、契約書がPDFで送られてくるなどの場合があります。どのような形でも最後には家主さんと膝を突き合わせて署名を行うことになります。

以上は順調に進行したケースで、現実はあまりスムーズに行かない事が多いです。最初のメッセージを送ってから契約に至るまで何度も連絡を取る必要がありますし、連絡を取り続けていても他の人に先を越されて契約されてしまうこともありました。結局、私の場合も物件を探し始めてから契約までに1ヶ月がかかりました。なので、大学から合格が届いたらすぐにでも物件探しに取り掛かるべきです。

ドイツ滞在の必要性を証明する書類の準備

執筆現在 (2020/09/01)、ドイツは日本人の渡航を原則禁止しています。しかし、現地で研究や実習があるなど、オンラインで授業を受けられない留学生などは例外的に入国でき、その際に「Necessity of Presence (滞在の必要性を証明する書類)」の提出が必要になります。

Necessity of Presence/提供:白くま

この書類は大学が発行し、「この学生はドイツ国外で大学の学業を完全な形で進めることが不可能である」という条件を満たしていることを示すものです。大学によって対応は異なりますが、Universität Hohenheimでは国際課のスタッフの方がこの書類を発行してくださいました。

同様の書類発行が可能なのかは留学が決まった段階で出来る限り早く問い合わせましょう。もし全ての授業がオンラインで行われる場合、入国が難しくなる可能性も考慮しておきましょう。

クレジットカードの契約

ドイツを始めヨーロッパでは、スーパーやオンラインでの買い物だけでなく、駅の券売機など様々なところでクレジットカードが使用できます。また、一般的に現地到着後に現地の銀行口座を開設することになりますので、それまでの間の生活費は持参したユーロかクレジットカード頼りになります。なので私も出発前にあらかじめクレジットカードを作っておきました。

クレジットカードは様々な物がありますが、

  • VisaかMaster
  • 海外旅行保険が充実
  • 海外キャッシングが可能
  • 海外でも電話対応可能

のものがオススメです。

エミレーツ航空から航空券の手配

便数は少ないものの日本各地の空港からドイツに渡航することが可能です。LCCなども飛んでいますが、新型コロナウイルスへの対応の厚さから私はエミレーツ航空を選びました。

エミレーツ航空では、渡航後30日以内にコロナウイルスに感染した際には搭乗クラスに関わらず最高15万ユーロの医療費と1日あたり最高100ユーロの14日間の隔離費用が補償されます。この補償は自動付帯で、リンク先のホットラインに電話もしくはWhatsAppで問い合わせるだけで適用されます。

Emirates 「新型コロナウイルス(COVID-19)関連医療費のグローバル補償」(外部リンク)

ただし、エミレーツ航空ではドバイ (アラブ首長国連邦) でトランジットを行うため、日本を出国する96時間以内にPCR検査で陰性であることを証明する必要があります。これが本当に大変でした… (後述)

入国に必要な書類の準備と問い合わせリンクについて

今まではパスポートとチケットさえあれば入国できましたが、現在は新型コロナウイルスの感染拡大により入国審査が通常よりも厳しくなっています。確実に入国するためには、必要の書類を入念に準備しておくことが大切です。

渡航先の空港によって必要な書類が異なりますので、空港や航空会社の公式サイトを見て確認しました。フランクフルト空港の場合、入国管理局を担当する連邦警察に問い合わせました。私も、4.2で解説した証明書が条件を満たしているを確認にするときに連絡しました。州や今後の渡独時期によっても対応は異なると思うので、入国できないリスクを少しでも減らすためにこまめに問い合わせることをお勧めします。連邦警察は対応が素早く、平均して1日ほどで返信が来ました。

<問い合わせリンク>

出発前の挨拶回り

学部では4年、修士では2年間も日本を離れるため、出発前の挨拶回りが大切です。特に親戚と推薦書を書いて頂いた先生には念を入れて挨拶しておきたいところです。

また、私の場合は父方、母方両方のお墓参りに行きました。私個人、神様は普段関わってなくて頼りにならないと思い、受験の際には神社やお寺ではなく先祖のお墓に行って合格を祈りました。そのおかげか今までの試験はすべて通ってきたので、お墓参りは結構大切なんじゃないかと思っています。

他にも付き合いの長い友人や、バイト先などにも挨拶をしておけば、気持ちよく出国できること間違いなしです。

荷造りと日本通運の留学パック

私の場合、以下のリストに従って荷造りを行いました。

荷造りリスト資料作成 白くま

お鍋などの大きなものや扇風機などの家電は現地で入手するつもりで日本に置いてきました。到着後の話になってしまうのですが、私の留学先の都市部にはリサイクルショップがありますので、現地で安く買う事ができました。ただし、調理器具や文房具などは日本製の方が確実に安くて高品質なので、重量制限ギリギリまで詰め込みました。また、家具や家電を揃えるときにAmazonが凄く役に立ちましたので、また次回の記事で詳しくご紹介したいと思います。

私の場合、持っていくものが多くなかったので受託手荷物の制限内で済みました。

参考: 受託手荷物の制限 (エコノミー)

  • JAL:23kg (3辺の合計が203cm以内) ×2個
  • ANA:23kg (3辺の合計が158cm以内) ×2個
  • エミレーツ航空 :30kg (3辺の合計が300cm以内) ×合計が30kgなら個数自由

もし荷物が受託手荷物で収まらない場合は、日本通運の留学パックがオススメです。荷造りを自身で行い、指定の書類を記入するだけと簡単ですし、他社と比べて安価です。

荷物のサイズパターン/出典: 日本通運

料金形態/出典: 日本通運

TransferWiseの登録と海外送金の練習

ドイツに滞在するにあたり、ご家族からの生活費の送金は海外送金扱いになってしまいます。海外送金は国内での送金とは異なり、専用の窓口から申し込んだり、高額な手数料が掛かるなどとても複雑です。なので、あらかじめ現地の友人に手伝ってもらい送金の練習をしておくと安心です。

私の場合、TransferWiseというサービスを使っています。おそらく海外に滞在されている殆どの方が使用しているのではないかと思います。こちらのサービスは海外送金の手数料と日数をとにかく少なく出来るサービスです。

ドイツで学生ビザを申し込むには、閉鎖口座に10,236€以上という高額の入金が必要になるので手数料の存在は大きく、Transferwiseで送金した場合、ゆうちょ銀行で送金するよりも25,000円ほど安くなります (2020/5/10時点)。

詳しい使い方はドイツ留学ラボの別の記事で解説されていますので、そちらをご参照ください。

コロナ期間の出国手続きで大変だったこと

各空港での手続きが大変だった

2020年9月の現在ドイツへの入国が厳しく制限されています。成田空港からドバイ経由でフランクフルト空港に渡航する際には、次の書類を提出しました。

  • Necessity of Presence
  • 入学許可証 (英文)
  • 下宿先の契約書
  • フランクフルト空港の入国管理局とのメールのコピー
  • PCR検査の陰性証明書 (ドバイ経由の場合)

成田空港のチェックインでは、日本からドイツに向かう学生が少ないため手続きについてほとんど周知されておらず、主任の方を含めた多くの人を巻き込む事態になりました。私は聞かれたことに回答するだけで楽でしたが、受付の方々は私のために様々な手続きをすることになってしまい、申し訳なかったです。最終的に1時間ほどかかりました。

ドバイ空港はトランジットなので手荷物検査と搭乗手続きをするだけなのですが、この搭乗手続きが大変でした。受付の方がとても厳しく、上記の書類だけでなく、Resident Cardとビザの有無、入国後の滞在場所、入国拒否されたときに帰国するための費用はあるかなどについて質問されました。とにかく根掘り葉掘り聞かれますので、危うく出国できないところでした。受付の方は雰囲気が怖かったものの、いずれもドイツで入国拒否されないための対応でしたので、今となっては有り難かったです。こちらは30分ぐらい掛かりましたが、体感的には1時間ぐらいでした。

フランクフルト空港では受託手荷物をピックアップして、入国審査を受けました。ここでも入学許可証、Necessity of Presence、陰性証明書を提出しました。留学目的であること、既に合格していること、StuttgartのUniversität Hohenheimで作物科学科の修士課程に進学することなど詳しい質問が多かったです。しかし、手続自体は最も短く、詰められることはありませんでした。

航空会社、空港、渡航先によって細かい手続きは異なりますが、大まかには同じだと思います。どこの国も感染症対策を厳しくしているため、少しでも怪しい渡航者は弾き出したいという気持ちがあるのかもしれません。時には難しい質問を投げかけられる事もあるので、渡航者も真摯に応える必要があると思います。

関連機関に問い合わせるのが大切だった

渡航に必要となる陰性証明書やNecessity of Presenceで内容に不備があると入国できなくなってしまいます。たとえ大学から発行された書類でも、担当者の考え方次第で拒否されることも往々にしてありまので、出来る限り事前に関連機関に問い合わせておくと安心です。

私はフライトで利用するエミレーツ航空とフランクフルト空港に何度も問い合わせました。どちらも対応がとても厚く、どれだけ質問しても必ず回答が返ってきました。

実はUniversität HohenheimのNecessity of Presenceは2回発行されており、1回目のもので空港に問い合わせたところ、「細かい条件を満たしていないので駄目」と拒否されてしまいました。逆に言えば、これを問い合わせておかなかったらこのまま直行して入国拒否をされていたかもしれません。

そして2回目のもので問い合わせたところ、「入学許可証と大学からのこの書類を見せて、ドイツの滞在が必要だということを伝えれば、入国できます。 (if you can show your certificate of enrollment and a letter from the university, saying that your presence right now is necessary, an entry is possible.)」とお墨付きを頂けました。この返信を頂いたときはやっとドイツに行ける!と興奮しました。

また、ドバイを経由するにあたってPCR検査での陰性証明書が必要だったので、検査のことやフライト日程の変更についてエミレーツ航空に何度も問い合わせました。

エミレーツの場合TwitterのDMやFacebookのMessageで問い合わせることが出来ます。

電話でも日本語で対応して頂けますが、現在の状況を鑑みて文面で確実に情報を交換できる方が安心だと個人的に思いました。また、TwitterのDMでは平均して4時間程度で回答が返ってきました。

前例のない状況で情報が不足し、先行きが不安にならざるを得ません。だからこそ、インターネット上で情報をかき集め、関係する機関に積極的に問い合わせる姿勢が大切だと今回の渡航を通じて感じました。

ドイツに到着してコロナウイルスについて思う事

つい先日に、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、公共交通機関でのマスク着用義務に違反した者に最低50ユーロの罰金を科すことを宣言しました *6。

実際に私も電車とバスに乗ってみると、すべての乗客がマスク着用を徹底していました。また、着用していない場合に声を掛けるなど、感染に対する意識が高いと感じました。しかし、いざ外に出るとマスクをしないで歩く人が多く、せっかくの対策が意味を成していないように思えます。中央駅など人の多いところでもマスクをしていない方が多かったので、今後とも密集する地域は出来る限り避けるべきでしょう。

出願後からドイツ渡航までの流れ

ホーエンハイム大学から合格通知を受け取った時のドキドキ

時をさかのぼり2020年3月25日、私は第一志望のUniversität Hohenheimに出願しました。入学試験も無く、志望動機と成績だけで決まるという、今までの受験とは全く違う方式だったのでイマイチ手応えがなく、正直不安でした。

さらにUniversität Hohenheimの場合、出願の締め切りは決まっているものの、合格の発表日は決まっていませんでした。そのため、出願を終えてからはずっと緊張しっぱなしで時間があればお仏壇の前で祈り続ける毎日でした。

それから2週間後の4月9日午前3時01分、大学から突然メールが来ました。

「うわ~~~~何か来た~~~~~~」

と当時叫んでいた記憶があります。

ベッドから飛び起きて姿勢をただし、メールを開封しました。すると、

本日Crop Sciecesプログラムの合格審査を行いました。2020/2021 冬季セメスターへの条件付き合格を報告できることを光栄に思います。(Today we have held the admission meeting for the M.Sc. program Crop Sciences. I am very glad to inform you that you have been CONDITIONALLY admitted for the winter semester 2020/21)」

と書いてあり、

「やった!!合格だ!!!!」と大喜びしました。早速寝ている母と祖母を起こし、合格を報告しました。しかし、よくよく読むと条件付きなので、まだ正式な合格ではありません。これは出願の時点でIELTSのスコアを満たしていなかったからです。

それからは、合格のことを皆に言いたいという気持ちをグッと堪え、IELTSの勉強に励みました。試験が延期したり自宅でIndicatorを受験したりと紆余曲折ありましたが、2ヶ月後の6月3日に最低ラインである6.5のスコアを手に入れることができました。その後も大変なことは沢山ありましたが、合格した喜びを糧に頑張りました。当時の喜びはまるで昨日のことのように思い出せます。

あらためて思う出発準備の大変さと、日本にいる間に早め早めの就活準備をしていて損はない。

IELTSのスコアを取って正式な入学許可が降りた後も、何かと大変でした。出発前のドイツは日本からの入国をほぼ完全に閉じており、留学生も入国できない状況で7月2日に制限が緩和されるまでは、「早く制限解除されないかな… 」と頭を抱える日々でした。

解除後も航空券を手配したり、PCR検査を受けたりとやることが沢山あり、特にPCR検査はドバイ経由の場合日本出国前の96時間以内に検査を受けた上で結果が陰性でなければならないので、検査を行っている病院探しや日程調節で苦労しました。

また、同時進行で就職活動の準備も行いました。志望先の企業のOB・OGのもとに訪問したり、インターンシップなどの情報を集めるなど、ドイツに行っても困らないよう出来る限りのことをしておきました。

おかげで幅広いコネクションを作ることが出来、ドイツにいながらも情報収集を行えるように周りの環境もしっかり整える事ができました

これからの留学生活への期待

まだセメスターも始まっておらず、宙ぶらりんの状況です。授業についていけるのか、友達が出来るのか、留学を通じて付加価値を作り出すことが出来るのか等など、不安なことは沢山ありますが、持ち前の行動力とポジティブさを活かして頑張っていきたいと思います。

今年は感染症という類を見ないイレギュラーのある年で、来年もどうなってしまうのかわかりません。だからこそ、様々なツールを使って情報を集めていくことが大切だと思います。私自身も、これからドイツに留学される方々の情報源になれるよう、アンテナを張り巡らせて情報を発信していければと思います。

著者:白くま(note)/編集:井上誠志

参考文献・出典

*1 ドイツ連邦共和国大使館・総領事館 「ドイツ入国に当たって」(最終閲覧日:2020年9月2日)

*2 在ドイツ日本国大使館 「領事情報 旅券(パスポート)」(最終閲覧日:2020年9月2日)

*3 HUFFPOST 「【海外転職者必見】住民票は残すべきか。転出すべきか。」(最終閲覧日:2020年9月2日)

*4 警視庁 「やむを得ない理由があり、失効後6か月以内の手続」(最終閲覧日:2020年9月2日)

*5 朝日新聞「バス、電車内でマスクなし、罰金6300円超 ドイツ」(最終閲覧日:2020年9月2日)

1+



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。