Expatrioでドイツ留学に必要な閉鎖口座を開設してみました 20/21WS

皆さんこんにちは、白くまです。
私は2020年の冬学期にシュトゥットガルトにあるホーエンハイム大学に入学しました。その際学生ビザを申請するために、滞在中の学費、生活費、帰国費用等が担保されていることを証明する必要がありました。

既に奨学金を受けている場合はその証明書を提出すればよいのですが、奨学金がない場合は閉鎖口座 (Sperrkonto) という特別な銀行口座を開設して一定以上の金額を預けなければなりません (例外あり)。

この記事ではドイツ連邦の外務省のページでも紹介されており *1、実際に私が入学の際に閉鎖口座開設のために利用しているオンライン銀行『Expatio』について解説していきます。

*1 Federal Foreign Office 「Opening a blocked bank account (Sperrkonto) for students」 (2021/05/27閲覧) https://www.auswaertiges-amt.de/en/einreiseundaufenthalt/02-lernen-und-arbeiten/sperrkonto-seite

閉鎖口座(Sperrkonto)とは

ドイツ特有の制度で、奨学金を受けていない留学生は必ず作る必要があります。経済的に担保されていることを証明するために、閉鎖口座には一定以上の金額を預けるといったものです。

入金後は自由に引き出すことは出来ません。その代わり、毎月同じ額が普通口座に送金されます。お金は取り上げられるのではなく、一旦預けておくという形です。

必要だった費用

閉鎖口座には滞在する月数×861を入金します。

契約は1年ごとに更新されるので、まずは1年分を入金します。

1年分の金額: 12ヶ月×861 = 10,332 (1,290,000, 1=125円の場合)

さらに、口座開設費、口座維持費、アカウントバッファーがかかります。

Expatrioの場合

  1. ブロックする金額:10,332€
  2. アカウントバッファー:100€
  3. 口座開設費:49€
  4. 口座維持費:60€ (5€×12ヶ月)

合計 10,541€ (1€=120円の場合、約1,270,000円)

アカウントバッファーは国際送金の際にレートなどの問題でブロックの金額が足りなかった場合の不足分を補うためのものです。もし問題なければ、後日返金されます。

Expatrioの特徴

私が実際にExpatrioで閉鎖口座を開設した際に、以下のようなメリットがありました。

  • 日本からでもオンラインで申し込みできる
  • 英語とドイツ語でのサポート
  • 問い合わせ時の対応が早い
  • 開設手続きがステップバイステップで丁寧に解説されている
  • N26やNorisbankなどの銀行と提携している

契約時に提出した書類

最初に必要なものは3つだけでした。

  1. 日本の銀行口座
  2. Transferwiseのアカウント
  3. パスポート

さらに、ドイツ入国後に閉鎖口座をアクティベートするには以下の書類が追加で必要になりました。

  • EU入国スタンプ
  • 学生ビザ

契約から送金までの手続き

契約はとてもシンプルです。実際のウェブページのスクリーンショットと一緒に、契約の手順を詳しく解説していきます。

以上で会員登録は完了です。次に、残りの手続きの説明がメールで届きます。

【日本語訳】

  1. パスポートをまだアップロードしていない場合は、できるだけ早くアップロードしてください。
  2. 24時間以内に審査が行われます。
  3. 申請が承認されると、弊社からメールが届きます。その後、閉鎖口座に送金を行います。
  4. 送金後、正確な送金明細が届きます。
  5. 送金が問題なく完了すれば、「06 Blocked Amount Confirmation」がダウンロードできるようになります。
  6. 「06 Blocked Amount Confirmation」はビザの申請で必要です。
  7. ドイツに到着。
  8. (EU入国スタンプなどで)ドイツにいることを証明します。
  9. 口座がアクティベートされ、毎月861€が入金されます。

Expatrioの会員ページは次のようになっています。

Blocked Accountをクリックすると、送金金額の一覧と審査状況が表示されます。

Documentのページでは手続きの解説書類や「06 Blocked Amount Confirmation」がダウンロードできます。

日本国内から閉鎖口座への送金について

Expatrioの場合、MANGOPAYという銀行の口座に送金を行います。閉鎖口座には法律の問題で直接送金できないため、送金の円滑化のためにMANGOPAYの口座に一旦振り込む形になります *2。

*2 Expatrio 「MANGOPAY | Banking Technology Provider」 (2021/05/27 閲覧)

https://help.expatrio.com/hc/en-us/articles/360001043472-MANGOPAY-Banking-Technology-Provider

そして、ブロック金額の送金は国際送金サービスを使用して行います。とても大きな金額を扱うので、送金サービスは入念に選ぶ必要があります。筆者の場合、送金手数料が低く、換金レートも良いTransferWiseというサービスを使っています。どれぐらいお得かと言うと、一般的に使われるゆうちょ銀行での海外送金サービスと比較して、25,000円以上安くなります!

【10,332€送金する場合】 (2021/03/09時点)

Transferwise

  • レート 129.04 円/€
  • 送金手数料 8,503円 (4,386+4,117円)

※送金は1日に100万円までしか出来ないので、5,332€と5,000€に分割して送金しました。

合計1,341,691円

ゆうちょ銀行

  • レートは131.75円/€
  • 送金手数料 6000円(3,000+3,000円)

※送金は1日に100万円までしか出来ないので、5,332€と5,000€に分割して送金しました。

合計1,367,241円

差額25,550

また、Transferwiseは市場のレートがすぐ反映されるので、送金のタイミング次第では3万円以上お得になります!一度送金の手続きが進めば48時間以内は同じレートで送金できるのもポイントです。詳しい使い方はドイツ留学ラボの別の記事で解説していますので、そちらをご参照ください!

送金の手順

① Transferwiseで会員登録※1日に100万円までしか送金できないので、2回 (5,541€と5,000€) に分割します。

② 送金先 (Someone else) を選択し、MANGOPAYの口座情報を入力します。

③ 個人情報とマイナンバーの情報を入力します。 ※海外送金にはマイナンバーの情報の入力が義務付けられています。一度登録すれば、それ以降は確認されません

④ Transferwiseの日本支店の口座 (三菱UFJ銀行) に指定の金額を振り込みます。その際、メッセージ欄に「Reference Number」の入力を必ず行います (※銀行によってはメッセージ欄がありません)。

⑤ 数日後、送金が完了します。

以上で閉鎖口座への振り込みは完了です!

学生ビザの申請と口座のアクティベート

振り込みが完了すると、会員ページで「06 Blocked Amount Confirmation」という名前の書類がダウンロードできるようになります。ビザの申請の際にはこの書類が必ず必要になります。

そして、仮のビザが発行されたらEU入国スタンプと大学の入学許可証を会員ページでアップロードすると、閉鎖口座がアクティベートされます。これで閉鎖口座に関する手続きは全て完了しました。

その後、入学予定日の月から861€が毎月振り込まれるようになります。

あとがき

いかがだったでしょうか。閉鎖口座という聞き慣れない単語で最初は混乱することもありますが、手続き自体はとても簡単です。とはいえ、大きな金額を扱うことになりますので、国際送金の経験がある方に協力してもらうことも1つの手だと思います。

もし不明な点があれば、Expatrioの問い合わせページで気軽に質問していきましょう。

著者:白くま(note)/編集:井上誠志



6 件のコメント

  • Vivian さん

    > COHORT
    実はTransferwiseとExpatrioの間の送金に障害があり、私も送金できませんでした(汗)なのでドイツにある普通口座にWiseで送金して、Expatrioに送金しました。ただVivianさんはまだ普通口座をお持ちではないと思うので、COHORTで送金して頂ければ大丈夫だと思います。Wiseと比べれば手数料が高いですが、こちらも信頼のある国際送金サービスなので、安心してお使いください!

    白くま

  • 白くまさん

    こんにちは。早速のご回答ありがとうございます。

    試してみましたが、やはりWiseからMangopayへの送金ができないますので、COHORTを試してみました。三井住友銀行のグローバルコレクトジャパン(カ への振込になりますので、振込の際に「Reference Number」を入力しました。
    Blockaccountに反映するには3 business day掛かりそうですので、無事届くことを祈っています。

    ちなみに白くまさんはCOHORTを使ったことありますでしょうか?

  • Vivian さん

    ご質問ありがとうございます。ライターの白くまです。
    Reference Numberは「05 Opening Confirmation」に「Reference Text」として記載されている9桁の数字です。
    これが無い状態で送金してしまうと後々大変なことになりますので、ご注意ください!

    白くま

  • はじめまして、記事を参考させていただきながら、閉鎖口座の作成を作りました。本当に助かります、ありがとうございます!
    送金に関しまして、私もWiseを使っていますが、④の「Reference Number」はどこで出てくるナンバーでしょうか?

  • 山見さん

    ご質問ありがとうございます!

    > IBANコードや銀行コードはMANGOPAYの口座情報を、名前/メールアドレスは自分の情報を入力し送金をされましたでしょうか?
    はい、山見さんの書かれた通りであってます!

    ただし最近WiseからMangopayへの送金ができないケースが増えています。Wise側の処理が原因で、先月私は送金したときも送れなかったです。もしかしたら今は直っているかもしれませんが、もし駄目でしたらCOHORTもしくはドイツの普通講座経由で送ってみてください!

    また何かご質問等あれば、こちらのコメントか私のツイッター経由でお願いします!

    白くま

  • はじめまして、記事を拝読・参考にさせ頂いている者です。
    分かりやすい解説で大変役にたっております。
    突然ですが、手順5番目のTransfer Wiseを使った閉鎖口座への送金の件で
    貴殿のご経験からお伺いしたいです。

    IBANコードや銀行コードはMANGOPAYの口座情報を、名前/メールアドレスは自分の情報を入力し送金をされましたでしょうか?
    初心者レベルのお話でお恥ずかしいですが、ご教示頂けますと幸いです。

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