旧東ドイツのドレスデンに住む私が移住前に知りたかった事【ドイツ語、求職状況、生活費などなど】

毎月の生活費、東と西の違い、日系企業の求人 東ドイツに住むメリットやデメリットなどなど

ドレスデンの生活・求職事情 

東ドイツは西ドイツよりもお金をかけずに生活できる

ドレスデンのノイシュタットを走る路面電車
ノイシュタットを走る路面電車 写真提供:minamo

ドレスデンに来て素晴らしいと感じたことは物価が安いということです。我が家の場合、食費は夫婦二人で月200€(約24000円)もあれば十分です。

ベルリンは首都なので、東ドイツ内の他の地域と比べてまた事情が違いますが、西側に比べると家賃も大幅に節約できます。個人的には外食は値段や塩気も高いので、自炊がおすすめです。

我が家を例に出すと

  • 家賃(53平米:1部屋+キッチン+バスルーム)380€
  • 駐車場40€
  • 光熱費35€
  • 水道代62€
  • インターネット35€
  • 通信費(テレビ)52€

合計604€(約72500円)です。しかし、西側で同じ広さを探そうとすると家賃は2〜2.5倍は必要です。ドイツ語留学をするのであれば物価が安い東ドイツは滞在費が抑えられるのでおすすめです。

自転車に乗る時に使う手信号には始め戸惑いました
自転車に乗る時に使う手信号には始め戸惑いました。 写真提供:minamo

交通に関しては地下鉄がないので基本バスもしくは路面電車、近郊の都市に行く際は電車もしくは長距離バスを利用します。

市内運賃は2020年1月現在シングルチケットが2.4€(約290円)です。

交通機関がなかなか高いので私は主に自転車を使っています。ただ、自転車も新品で買うと安くても250€(約30000円)くらいします。フリーマーケットで購入してもよいのですが、後からメンテナンスでお金がかかる可能性も十分にあるので試乗してよく見て納得してから買ってくださいね。

休みの日の過ごし方について

ゼンパー・オーパーはドレスデンにある州立歌劇場の愛称です。
ゼンパー・オーパーはドレスデンにある州立歌劇場の愛称です。

ドイツは基本的に日曜日にお店が閉まります。レストランは開店しているところもありますが、土曜日までに買い物を済ませ、日曜は家でゆっくり家族と過ごす人が多いです。

ドレスデンの娯楽はコンサート、オペラ、映画鑑賞、美術館・博物館訪問が代表的ですが、最近ではNetflixで自宅で映画やドラマを鑑賞するのも人気です。私はドイツに移住してからよくYouTubeを視聴するようになりました。

隣国チェコのプラハまで車・バス・電車で2時間ほどなので、日曜日や祝日でもお店が開いているプラハへ出かけることもあります。

ドイツ人の友人に休みの日何してる?と聞くと、大抵友達と家で一緒に料理したり飲んだりしてるよ、と答える人が多いですね。

日本ではカフェや居酒屋で集まることが多いですが、ドイツは家や公園で飲んでいることが多く、ビール瓶を持って道を歩いている人が普通にいます。ちなみに夏になると公園で水着姿で日焼けしようと寝そべる人たちが出現します。初めて見たときは思わず2度見しました。

私は遊んだことがないのですが、ドイツではボードゲームがとても盛んで、図書館でも色々なボードゲームが貸し出されています。

あとはとにかく散歩かサイクリング。週末になるとエルベ川沿いを散歩したり、市場を散歩したりする人たちをよく目にします。

映画は基本ドイツ語に吹き替えられ、オリジナル音声+字幕上映は少ないです。

オリジナルで上映された『万引家族』を観に行きました
オリジナルで上映された『万引家族』を観に行きました 写真提供:minamo

美術館アルテマイスターには天使たちで有名なシスティーナの聖母があります
美術館アルテマイスターには天使たちで有名なシスティーナの聖母があります。 写真提供:minamo

日系企業の募集は殆どない

ドレスデンで日本人が就職するためにはやはりドイツ語ができることがとても重要だと思います。というのは、日系企業の募集や日本語を必要とする仕事がほとんどないため、それ以外で探そうとすると当然ドイツ人との競争になるからです。

日本人向けのサイトでドレスデンでの募集を探すと、年に2,3件ほどしか見つからないため、求人があったらとにかく応募!私は運良くドイツの会社で英語と日本語を使う職場を見つけられたのですが、ドレスデンでは稀な環境です。

仕事を求めてデュッセルドルフやフランクフルト、ベルリンへ移っていく人や帰国する人も少なからずいます。暮らしていると、研究職の方々によく出会いますが、現地採用というよりは日本から駐在のため渡独したという方が多い印象です。

日本人が仕事を見つけやすいのは日本語を使う職場。日本人補習校ではドレスデンでもアルバイト募集があったりします。

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次のページでは、「ドレスデンでの暮らしに向いている人はこんな人 」そして「 ドイツで得られた人生の振り返り時間 」をテーマに書いていきます。



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