フランクフルトにあるゲーテ大学に留学中のNiina(@niina_da)です。
ドイツにきて3か月が過ぎ、大学や日常生活にもだいぶ慣れてきました。今回、改めて「ドイツを留学先に選んで良かった!」と思う瞬間をまとめてみました。
記事の後半ではアメリカ留学に行きたかった私が、ドイツ留学に変えるきかっけになった事や、アメリカからドイツに変えて後悔しているのかを赤裸々に書いていきます。
ドイツは先進国なのに生活費が安い!
学生割引が充実
こっちに来てすぐに実感したのが、ドイツは学生のふところにとても優しい国だということです。博物館や水族館、動物園、アイススケートリンク、様々な施設で学生割引があります。
「なんだ学割なんて日本にもあるじゃん!」と思うかもしれませんが、
注目すべきはその割引率です。
例えば、私が先日訪れた博物館は、通常の入館料が7ユーロのところ、学生だとたったの1.5ユーロで楽しむ事ができます。ジム通いも、学生だとたった月1000円ほどで利用出来ます。
そして、一番助かっているのは指定された区間の公共交通機関が乗り放題だというところです。
学生証を持っていると、留学生であろうが乗り放題です!学生証をもらうために半期で1万円ほどを大学に払っているのですが、それだけで公共交通機関が乗り放題なので本当に助かっています。
東京の大学に通っていたころも、電車で大学に通っていましたが、定期代が高かったり、定期外はどこに行くにも当たり前ですがお金を払わなければならず、交通費がとても生活の負担になっていました。
スーパーの食品は量が多くてお買い得
私はドイツで自炊しながら生活しているのですが、こっちのスーパーに売っているものはとにかく量が多く、日本に比べ日常生活品は驚くほど安いと感じています。
時期や買う場所によって異なりますが、私の住んでいる街では、ジャガイモやニンジンを1kgあたり1€程(約120円)で買うことができます。
また、果物も日本と比較してとても安く、りんごは1㎏で2.5ユーロ程、この前買ったいちごは、なんと250gで1.99ユーロでした。
さらに、スーパーで焼き上げられるパンはひとつ0.3ユーロ程から買うことができ、美味しさに加え、日本では考えられない安さで提供されています。
また、私が一番嬉しいのは、本格的なチーズが安いということです。日本で買うと2~3,000円しそうな本格チーズをドイツのスーパーでは手軽に買うことができます。日本だと、プロセスチーズやスライスチーズが安くて定番ですよね。こっちでは、そのくらい安価な値段で本格チーズが購入できます。もちろん種類も豊富です。
ドイツのオーガニック製品はお得
最近流行のオーガニック。添加物や化学肥料を使用しない製品と言えば、高いというイメージではないでしょうか?
私も日本にいたころは、なかなか値段的にもオーガニックコスメを気軽に買うことができませんでした。
しかし、ここドイツはオーガニック大国なんです!
ブランドにこだわりがなければ、近くのドラッグストアにふらっと入って、なんとなく手を伸ばして買うくらい簡単に手に入ります!
私のお気に入りのオーガニックbbクリームは、たったの3.95ユーロ(480円程)です。日本でも有名な、 ドイツ生まれのラヴェーラ(Lavera) 、クナイプ(kneipp)やスイス生まれのヴェレダ(WELEDA)は、日本で買うことと比べてとてもお買い得です。 例えば、ハンドクリームなら3ユーロ程です。オーガニック野菜も、スーパーで手軽に買う事ができます。
だから大学生でお金があまりなくても 「食べるものはオーガニックだけなの!」なんて、お金持ち風に言うこともできちゃいます。(笑)
休日は電車やバスでヨーロッパの国々を楽しめる
ドイツならヨーロッパ全制覇も夢じゃない!?
ドイツはデンマーク、ポーランド、チェコ、オーストリア、スイス、フランス、ルクセンブルク、ベルギーにオランダ、となんと9か国と隣り合っています!
近い国なら日帰り旅行も難しくありません。
例えば、フランクフルトからフランスのストラスブールまではわずか車で3時間で行くことができます。この前旅行当日に思い立って友達とストラスブールを旅行してきたのですが、今考えるとふらっとフランスに行けるなんてとても恵まれているなあと思います。
EU圏内なら入国審査などもないので、とっても簡単に海外旅行を楽しむ事ができます。兎に角、高速バスがとっても安いんです!安い時期や早めにチケットを買えば、2000円以下でドイツから他の国に行くことができます。
そのため、多くの友達が週末は毎週のように旅行をしています。日本からすれば海外旅行はなかなか敷居が高いものです。でもドイツに住んでいれば、そんなヨーロッパの国々全制覇もかなり夢ではありません。
まるでおとぎの国な街がそこら中にある
家から一歩外に出れば、そこはディズニーの世界です。ヨーロッパ風の建物は、おとぎの国、魔法の国に迷い込んだ様な気分にさせてくれて、とてもワクワクしますよね。 でも、ドイツに住めばそれが日常となります。
美しいヨーロピアンな建築物、道で演奏をする音楽家たち、季節の移り変わりを知らせる美しい自然は日常生活と常に隣り合わせです。
ドイツには中世のお城が沢山ありますが、地域によって雰囲気がだいぶ違います。それぞれのお城に個性があり、今もなお当時の貴族達が住んでいそうな雰囲気を楽しむ事ができます。
また、お城では中世のマーケットが開かれることがありますが、そこで働く人々は皆中世の服を着て、中世の物を売ります。初めて行ったときは、「おとぎの国に行くという私の夢が叶ったーっ!!」と本当に感激しました。
そこで仲良くなったお店の人がプレゼントしてくれた天使の彫刻が施されているペンダントは、私の宝物です。
勉強へのモチベーションがかなり高まる
英語が話せるのは当たり前?語学へのモチベーションがあがる
ドイツに来てショックを受けたことは、母国語ではないのにほとんどの学生がネイティブ並みに英語を話せることです。私の通っている大学には、様々な国からの留学生が来ているのですが、皆さん本当にすごく英語が上手です。
日本にいた頃はそこまで感じなかったのですが、ドイツに来て私の英語力の低さにすごく落ち込みました。それと同時に、コミュニケーションをとるために無理やりにでも語学を上達させなければ!と危機感にあおられ語学学習へのモチベーションが上がりました。
日本にいたら気づくことのなかった、いかに英語が下手か、いかに世界では英語が当たり前なのかを感じました。
それだけではなく、ヨーロッパ出身の学生達は、3か国語ネイティブ並みに話せることもざらです。ドイツ語のクラスでは、誰もフランス語のネイティブはいないのに、理解できなかったことをフランス語で誰かが聞き返すと、誰かがフランス語で返すということも珍しくありません。
それは見ていてすごくかっこいいです。私もドイツ語と英語をどちらも使いこなせるようになりたい!!とモチベーションが上がります。
また、私のドイツ語のクラスには日本人が私を含め、2人しかいません。8割がヨーロッパ出身です。オーストラリアやアメリカでは日本人ばかりで日本語を話してしまうとよく聞きます。
しかし、逆に私の周りはほとんどヨーロッパの人々なので、もちろん日本語を話すことはなく、常に英語やドイツ語を使うことができます。
学生主体の授業が中心
日本の大学ではあまり発言をしたりすることはなく、教授の話を一方的に聞くというのが多かったです。なので「意見はありますか?」と教授が聞いてもあまり手を挙げる人はいませんでした。
しかし、ドイツでは授業を止めてまで、誰かが発言する事が度々あります。授業を中断して、時には教授の意見に反対意見を言ったり、討論をするのです。正解が最初から決まっていない(もしくはない)、皆で正解を考えたり、議論を深めていく授業スタイルは集中や論理的な思考も求められますが、とてもワクワクします。
以上が私が3か月ドイツに住んで感じたドイツ留学の良さです。これから半年、1年と留学生活を送っていく中で、上記で紹介したような良い事だけではないかもしれませんが、これからも主体的に留学生活を楽しんでいきたいと思います。
これから留学を考えているというみなさん、是非ドイツも候補の中に入れてみませんか?
ドイツ留学の良さを紹介、そんな私も昔はアメリカ留学に行きたかった。
私がドイツに留学しようと思った一番のきっけはタイミングです。
私は初め、アメリカ留学を希望していました。
しかし、いざアメリカ留学について調べてみると、留学期間がドイツと異なり、就職活動に不安を持ってしまう時期であることや、特別アメリカの大学を志望する理由が思い当たりませんでした。
そんな留学協定の学内選考に必要な志望理由の準備もままならない時期に、私の学部にドイツとの協定があることを発見したのです。
それまでは、留学の定番と言えばアメリカやオーストラリアで、ドイツに留学をするなんて事を、考えもしていませんでした。しかし、考えれば考えるほどドイツの留学は私にとってベストだったのです!
私はピアノを弾くのが好きで、ドイツのクラシック音楽に興味がある他、中学生の頃からずっとドイツの経済や政治に興味を持っていました。また、大学で第二外国語としてドイツ語のクラスを履修しておりました。
そこでドイツには学びたいことがたくさんあると気づいたのです。アメリカ留学では書くことが難しかった志望理由書が、スラスラと書ける!!と感動しました。また、留学時期も就職活動に間に合いばっちりでした。
こうして、ドイツに留学することに決めました。 初めはアメリカ留学を希望していた私ですが、今では、本当にドイツを選んで良かったと思っております。
さいごに
最初、アメリカ留学を希望していた私ですが、ドイツへの留学は間違いなく正解でした。
もし過去に戻って、留学先としてどこの国でも同じ条件で選べると言われても、私はドイツを選ぶと思います。
ドイツの質の高い教育制度、語学学習の機会の多さ、生活のしやすさ、美しい文化、様々なところに魅力を感じています。留学をしたおかげで今までより広い世界を見ることができました。
日本にいたときは〇〇国のひとは〇〇な性格であるという固定観念を持ちがちでしたが、性格や考え方は人それぞれであり、国によってタイプを決めるのは良くないと今では思っています。
それでも、国、町単位で文化の違いは確かに顕在していて、その違いはとても魅力的です。日本とは異なる食文化や生活習慣、価値観の違いに触れやすいここの環境はとても刺激的で学びになります。
現地からの報告は以上になります。 この記事がきっかけで少しでもドイツ留学に興味を持っていただければ幸いです。
ではでは、またの機会にお会いする事を楽しみにしています。
著者:Niina(@niina_da)/編集:井上誠志(seiji_aachen)
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