こんにちは、ヨシです。(@yossy_Deu)
前回の記事では自分がドイツの大学で情報学を専攻しようと思ったきっかけから、ドイツ語の勉強、そして出発前の準備等々を中心について紹介しました。
今回は、ドイツ出発からで現地で通っていた語学学校の様子、ドイツ語勉強やタンデムパートナーの事など、初めてのミュンヘン生活での苦労も合わせてお伝えできればと思います。
まだミュンヘンに来て一年弱ですが、この記事ではドイツ大学進学を検討している方だけでなく、語学留学を検討している方、ドイツ語の資格取得に興味がある方へ向けて自分の体験を共有できればと思います。
語学学校に申し込んで、ついにドイツへ出発
日本で浪人している間に、インターネットで「ドイツ語学学校」と検索して、この「ドイツ留学ラボ」のサイトにたどり着き、語学学校には大きく分けて大学付属語学学校と私立語学学校があるのを知りました。
それからいろいろ悩みましたが、ミュンヘン工科大学に行きたい、日本で出会ったタンデムパートナーがミュンヘン出身、さらにミュンヘン大学付属語学学校のコスパや評判がいいということから、DKFAに決めました。
Transferweiseで語学学校の学費を払った後、入学の日までにオンラインでレベル分けテストをして、希望通りB2.1(Stufe:3)のクラスに入ることができました。
浪人中に海外旅行によく行ってたこともあり、パスポートがボロボロだったので、渡独直前の二十歳になったタイミングでパスポートを成人しか作れない10年用に更新。
いざ航空券も取り、しっかり荷造りをして準備完了。
荷造りでは日本の料理が恋しくならないように、ラーメンばっかり詰めていきました。(笑)
緊急時用に親にドイツの住所も教えておき、しばしのお別れの前に祖父母家に訪問し、ねぎらいの言葉をもらいました。
~お別れの日~
空港では、休み期間ではなかったことから家族だけにお見送りしてもらいました。「行くからには頑張ってきなさいよ」「1年おきには帰ってきなさい」と家族と固い握手をしてしばしのお別れ、これが実家暮らしをしてきた僕の人生初の巣立ちとなりました。
そして最低限の荷物をひきながら出国しましました。
ドイツ入国からミュンヘンでビザを取得するまでにかなり苦労した話
航空券が問題で入国の時に凄く怪しまれる
一番安い航空券を買ったので二回トランジット、香港、モスクワを経由しやっと夜の十時にミュンヘン空港に到着。
Twitterで「片道だけしか航空券持っていないと入国審査で止められることがあるので、特に語学に不安であれば帰りのチケット(後々キャンセルする)を買うべき」という助言をいただいており、二ヶ月後の帰りのチケットも買ってたんですが、それが原因でまさか問題が起こるとは思ってもいませんでした、、、。
ミュンヘン空港の空気を吸いながら、入国審査へ。入国審査官は少し怖めの、まさにという感じの典型的なドイツ人女性、パスポートを渡し、ドイツ語で「Guten Abend(こんばんは)」と元気に挨拶するも、真顔の英語で…
入国審査官「旅行の目的は?」
僕「ドイツ語の勉強と友達の訪問です。」
タンデムパートナーがいたので、間違いではなかった。
入国審査官「帰りのチケット?」
僕「あります。2か月後です。」
入国審査官「2か月も?(あやしいわね・・・)」
ここから内線で彼女は同僚の何人かに確認を始めました。当時のつたないドイツ語でも怪しまれていることは簡単にわかりました。
二ヶ月間具体的に何をするのか聞かれたり、持ってる現金を額を確認されたり保険に加入しているか確認されたり、、、冷汗が止まりませんでした。
語学学校の入学証明書は預け荷物の中に入っており、それを見せることもできず、結局シェアルームのオーナーに電話してもらい、やっと信じてもらえらえることができました。合計20分足止めを食らいました。
コントロールパスポートで2ヶ月旅行ですって言ったらめちゃめちゃ疑われて最終的にホストマザーに電話確認しだすという、、まあ嘘ついてるから?なのか20分ぐらい止められてた。これ、日本語しかできない人だとやばそう。ドイツ語勉強してきてよかった。(逆に英語で話したほうが良かったのか?)
ヨシのTwitterより
後々分かったのですが、観光目的で入国した後、ビザなしで滞在できる90日間ギリギリまで出稼ぎとして仕事をする人が多いらしいです。
やはり、帰りの飛行機のチケットなんて買わないで正直にここで語学留学でここでビザとるのでといって語学学校の入学証明書を見せるのが一番良いと思います。
空港からその家までは、ミュンヘンの鉄道(S bahn)の終電ぎりぎりで一時間かけて最寄り駅に到着、もうバスの終電は終わっていたのでキャリーケースをもってさらに20分ほど歩きました、、、この時の経験は二度としたくありません。(笑)
2018年の秋に、日本で知り合ったタンデムパートナーがミュンヘンに帰るとき、見学として連れ添いで訪れた際、彼のコネでホストマザー見つける事ができていました。(今更ですが、これが二度目のミュンヘンです。)
今回は住所だけ書かれたメモは持っている、また一度部屋の訪問には訪れていたのですが、携帯のシムカードは持っていなかったのでインターネット難民と化した僕は真夜中のミュンヘンを1時間ほどさ迷いました。(笑)
グーグルマップで現在位置を確認できるように、またドイツでシムカードを買うまでに使うようの短期旅行用のシムを日本からもってくるのが良いかもしれません。
住民登録とビザ申請は予想以上に時間がかかった
できるだけ日本で準備できる事はしてきましたが、ドイツでしかできない住民登録、ビザという難題が残っていました。とくにビザ(滞在許可証)の取得が想像よりも大変で、あらかじめインターネットやツイッターの情報等で情報収集を行っていたのですが、予想以上に僕は時間がかかりました。
住民登録では市役所の開館時間の30分前から並んでいたのですが(30名程度)、自分の順番になる直前に「システムが壊れたから」と言われ、ここではもうできないことに、、。
ほかの市役所の予約をとるからそこでやってと言って、次の日のめちゃめちゃ早い時間に予約を入れられました。大変でしたが、まあこれは次の厄介物に比べればましです。
滞在許可証に関してはさらにひどく朝早い時間に行っても、予約なしでビザをとれる人は予約の人が受付開始される前までのたったの数人。。。
あとは全て予約になるのですが、その予約を入れられるのが数か月後、、、
人によっては観光ビザが切れてしまうぎりぎりです。よって予約を取ってる時間もない外国人たちは朝早くから入口の前で待ち続け、開館と同時に3階の受付までダッシュし最初の数人になるまで毎日早起きし続けます。
一応メールやインターネットで予約することもできるんですが、先ほどと同様に返信が来るのが数ヶ月後で、その予約を入れられるのはさらに数か月先になるようです。
個人的には外国人局にパスポートに貼るたったシール一枚のために5回ほど訪れましたが、人によってはビザを取りに10回いったという人もいて、「ドイツで嫌いなことは?」と外国人に質問すると秒で「外国人局!」という返しをされたことがあるくらいです。(笑) それほど冗談ではなく大変でした。
しかし、必要な書類をそろえてアポまでたどり着ければ、問題なくビザ取得できると思います。(国籍によっては、ビザを得るために必要書類を提出した後に面接等もあるようなので、日本国籍でよかったと思ったりも。。。)
大学付属語学学校のドイツ語勉強は試験対策に重点を置かれる
語学学校初日、開始時間10分前に到着すると教室にいたのは韓国人、タイ人などのアジア人とカメルーン人の4人だけでいきなりのカルチャーショック・・・
授業開始時間になっても半分ほどしか集まっておらず、、、。
ヨーロッパの人たちは遅刻なんてまったく気にしていないようです。イタリア人は授業が始まって1時間後にきました。(初日ですよ!笑) まあ、後々ぼくも一か月もたたないうちに簡単に遅刻魔になってしまうのですが・・・笑
ドイツに来てからすぐは語学学校の友達ぐらいしかできませんでした。クラス初日から積極的に話しかけるのをお薦めします。僕もかなりシャイですが、クラスの中で知り合いは作れるだけ作って損はないです。授業中の発言のしやすさがまるで違いますし、気が合った友達とは、卒業した今でも関係が続いています。
僕が通っていたDKFAの intensivコースは一日三時間半の週五日でした。生徒らは午前クラス(9時開始)か午後クラス(14時開始)の2択から選べますが、希望が必ずかなうわけではありません。自分は完全なる夜型なので午後クラスをとっていましたが、意外にも午前クラスが人気で友達は午前クラスがいいのに、、といやいやながら僕と一緒にクラスを受けていました。
最後のC1.2クラスの時は学費の節約のためにsuper intensivコースを受けていましたが、スピードが速く授業がその分短かったので、自分にはかなり向いていました。
授業では先生によって生徒をあてるタイプか、生徒に発表させるタイプかがありますが、特に夏休みの時期だったりすると生徒が多く一人一人当たりの時間は減る印象でした。僕がいた夏の時期は、人が多すぎて午前中と午後の同じレベルのクラスが2個ずつ計4クラス開かれていたりしました。
しかし、この語学学校は話すのを練習するためというより大学や仕事で必要な語学資格(DSHやTestDafなど)をとるための学校という感じなので、ドイツ語のスピーキングを勉強したい場合は前回の記事で紹介したタンデムなどを活用してほしいと思います。
宿題は毎日間違いなく出て、その量は日により30分で終わるときもあれば3時間ほどかかることもあります。自分の一日のルーティンとしては、朝、前日に出た宿題や復習(課題で出た長文の単語を単語帳に移すのがメイン)をして、昼授業、夜は友達とたまに飲みに行くか、後ほど紹介する言語カフェ、タンデムもしくは家でゴロゴロするというような平日でした。
クラスアップしていくごとに宿題の難易度も上がり、最後の方は一日中宿題や予習復習はしていました。
ドイツ滞在中のドイツ語勉強について振り返る
メインはやはり語学学校へ通うことでの上達が大きかったと思います。
授業中の細かい文法事項や長文読解はもちろんのこと、途中の30分休憩はクラスメート友達と一緒にドイツ語で話したり、たまに授業後に出かけに行ったりして会話もある程度上達していったと思います。
中国人やロシア人は集団で固まって母語で話す傾向がある一方で、日本語話者は学校に僕のほかにいなかったことでマイノリティどうしでその分ドイツ語を話せたのはよかったです。(笑)
週一で授業が終わった後にタンデムパートナーと会って、言語交換をしていました。欧米人に比べてアジア人は言語の壁が高いからかスピーキングとリスニングが苦手な傾向があるので、タンダムパートナーか少なくともネイティブの友達、できるならパートナーを見つけることをお勧めします。
語学学校でクラスメートと話す機会はありますが、とわ言え彼らも自分と同じようにドイツ語学習者なので、新しい語彙やスラングなどを学ぶ機会が必要だと思います。特にミュンヘンはそういうスラングというか方言のような表現が多い(ミュンヘン語)ので現地人の友達を作るのを強くお勧めします。
ドイツにきてすぐは、sprachcafe(言語カフェ)というものに週2で参加していました。特にミュンヘンのグループは大きく、一回につき30人ぐらいが参加していました。現地でタンデムパートナーを探すにはMeetUpというアプリで探すのがお勧めで、ここで友達もできることがありますが、若干年齢層が高くほとんどの人は仕事しています。
オーガナイザーは英語、ドイツ語、スペイン語などのテーブルをつくり、参加者は話したいテーブルについて話すというような仕組みです。もちろんドイツ語のテーブルにはドイツ語を話す練習がしたい人非ネイティブたちが集まって話しているので、すこしデメリットではありますが、みんなドイツ語は上手く初心者のうちはまったく問題ないと思います。
ほかには、自分がある一軒家の3階の一室を借りていたので、地上階に住んでいる料理を作って食べている時にホストマザーと話す機会が多くありました。
語学学校では大学で使うような専門用語を学習し使用することが多く、食事や住居に関する生活用語を彼女と話せたのはすごくためになりました。これもスピーキングやリスニングを伸ばすいい機会だったと思います。
あとはなんといってもオクトーバーフェストの時期です(笑)、名物の1Lジョッキを飲みながら隣に座った初めて知り合った人と語り合えるし、ドイツ語を試すいい機会にもなりました。
語学学校のクラスメートを全員誘ってみんなで歌って飲んで踊った日もありました。やはりオクトーバーフェストは仲を深めるいい機会で、いまでも飲みに行った友達とは関係が続いています。この時期は僕のいたのがC1.1クラスという大事な時期だったのですが、まったくと言っていいほど宿題予習はできていませんでした。なぜかはみなさんなら察していただけると思います。(笑)
それと打って変わってC1.2最後のクラスでは、学費の節約もあって夜にあるSuper intensivコースを受講していましたが、これまでに宿題をしていなかったせいか小テストでいい成績が思ったように出ず、DSH直前は昼前からドイツ語を夜の授業が始まるまで、大学の図書館にこもっていました。
昼のクラスにいた時よりも一日の勉強時間は増えて結果的によかったです。
DKFAではどんなに忙しくても宿題だけはすることをお勧めします。
よしさんのコメント
この記事では前回と比べてアドバイスというより個人的に体験してきたことを羅列したような記事になりましたが、どうでしたか?
次回は、DKFAの卒業試験かつ大学のドイツ語認定資格、DSH試験の直前にどのように勉強していったかの勉強法や大学出願の際にどういう行動をしたかなどお話ししたいと思います。
個人的にはこの時期が、大学の出願締め切りもありヒヤヒヤしていました。この経験は誰にも味わって欲しくはないので、できるだけ情報をシェアしていきたいと思います。
筆者:よし (@yossy_Deu) /編集:井上誠志
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