日本人看護師の私がドイツの看護師免許を取得するまで

ドイツで看護師になりたい人、国際的に看護師として活躍したい人に読んでほしい。ドイツで看護師になるために、私が経験したすべてをお伝えします。

こんにちは、ドイツの病院で看護師として働いているYokoです。

ドイツで働く前、私は日本で看護師として働いていました。ドイツで看護師になったのは昔の事ではなく、つい最近の事で、ドイツの看護師国家試験に合格して看護師になりました。もちろん元からドイツ語が喋れたわけでもなく、一般的な日本の看護師と同様に日本の看護師専門学校そして大学で看護について学んだ後に、日本で看護師として働いていました。

 

「ドイツで看護師になる!」と決意してから実際になるまでの道のりは私がドイツで看護師免許取得するにあたり情報が少なく、しかもドイツ語が堪能なわけでもないので大変な思いをする事もありました。

 

それでも、必要な書類を準備したり、必要なドイツ語能力を身に着けるために語学学校に通ったり、ドイツで看護師免許を取得するプログラムに参加し、現地の病院で6か月に及ぶ実習や講義を受け、そして国家試験に合格してようやくドイツでも看護師になれました。

 

そんな日本で看護師そしてドイツでも看護師として働く私が、この記事を通して、これからドイツで看護師になりたい人、国際的に看護師として活躍したい人へ、私の経験を伝えられれば幸いです。

目次

こうして私はドイツで看護師になると決めた

私がドイツで看護師として働こうと思ったきっかけは大きく2つあります。

  • 国際結婚(相手がドイツ人)でドイツに移住となったこと
  • 日本で看護師をしていたのでドイツでも看護師の仕事がしたかった

私は国際結婚(相手はドイツ人)を機にドイツに移住することになったのですが、それまでは日本で看護師として10年以上病院を始め、クリニック、特別養護老人ホーム、訪問看護、検診センター、医療機器メーカー、治験受託施設など様々な医療現場で仕事をしてきました。

 

そんな私がドイツで生活を始めた当初はドイツ語で生活が出来ることが目標でしたが、徐々にもっとドイツ社会に触れたい気持ちが強くなり、これまでの経験をいかした仕事をしたいと思うようになりました。

 

そしていろいろな情報を得る中で、日本の看護師資格をドイツの看護師資格に切り替えることが可能であることを知り、ドイツの看護師資格を取得することを決意しました。



ドイツで看護師になりたい人、国際的に看護師として活躍したい人に読んでほしい。ドイツで看護師になるために、私が経験したすべてをお伝えします。

11 件のコメント

  • はじめまして。タイトルを見て「すごい人がいるんだなあ」と思って、拝読いたしました。YOKOさんと逆のケースなのですが、私は、ドイツ人看護師さんが日本で看護師になるのをサポートするかもしれない日本語教師です。

    日本が外国人看護師を受け入れているケースは、EPA(経済連携協定)によるインドネシア人、フィリピン人、ベトナム人という特別ものと、外国人の看護師で日本語能力試験N1を持っていてさらに、母国での習得単位が日本の看護過程に充分足ると厚労省が認めた場合で、ほとんどの場合が中国人と聞いています。

    どちらも私は携わったことがあるのですが、ドイツ人は初めてです。できるかどうか、これからやってみます。

  • はじめまして。
    とても参考になり、励みにもなりました。
    ありがとうございます。
    情報を集め始めたばかりなのでわからないことだらけです。
    日本から自分で情報を集めるだけでは限界があります。
    留学のエージェントを利用した方がいいのでしょうか?
    おすすめのエージェントがあれば教えていただきたいです。
    よろしくお願いします。

    • Hirokoさんこんにちは。私のWebサイトに御訪問下さって有難うございます。Hirokoさんから、info@yoko-nishijo.de宛にメールを頂いたと思うのですがいかがでしょうか?記載されていたメール先に返信したのですが、メールフェイラーで送れない状況です。申し訳ございませんが、再度メールを送っていただけると幸いです。
      留学エージェントについてですが、私自身利用したことが無いので残念ながらわかりません。私の経験上、看護師の免許を取得する前段階の書類の手続きなどで、言葉の問題やドイツの役所は日本のように親切ではないこと、又いろいろな情報も不確実であり、いかに正しい情報を得て進んでいくか大変苦労と時間を要しました。幸いなことに、私の場合夫がドイツ人であり言葉以外にも、ドイツ社会でどのようにコミュニケーションを取りこのような問題に向き合って対処していくべきか助言を受けることが出来て、ホントに助けてもらいました。一人でしたらもっと時間がかかっていたと思うし、中途で断念していたかもしれません。本文では記載していませんが、この職業訓練6ヶ月コースを受ける以前に、いろいろな経験をしました。
      何件か、ドイツの看護学校、また私営の職業訓練コースに問い合わせしたり、実際に面談に行ってきました。日本の看護師免許があるにもかかわらず、3年間老人ホームや病院で働きながらAusbildung することをすすめられたりしました。これは、ドイツが看護師不足で安い給料で学生をAusbildungという形で雇い入れることが出来るし、学費もそこから支払われるので学校も安定して収入が得られます。また学校側はさらにドイツ政府からいくらかの援助金が出るので外国人の看護師を入れたがるわけです。日本で受けた看護教育はドイツより上ですので、言葉以外は自信を持っていただきたいです。私の経験から3年間Ausbildung を受ける必要はないということです。このように、外国人向けの職業訓練の収益を利用する悪徳業者もいるのでホント気を付けて下さい。加えて申しあげておきますが日本人だから安全ということもありません。
      私でお手伝いできることがありましたら、遠慮なくご相談下さい。

      YOKO Healthcare Consulting:http://www.yoko-nishijo.de/又はwww.yoko-nishijo.com
      webサイト内のコンタクトフォームから、又はinfo@yoko-nishijo.deに御連絡下さい。

      • こんにちは。
        私も看護師免許の切り替えがしたく、yokoさんに色々うかがいたいのですが、こちらから連絡するのでよいのでしょうか。

        切り替えに看護師の臨床年数の条件はありますか。

        ご連絡お待ちしております。

        • 御質問、御相談につきましては下記連絡先に御連絡下さい。
          info@yoko-nishijo.com (info@yoko-nishijo.deから変更しています)
          こちらに御連絡後、返信がありませんでしたら再度こちらに書き込みお願いします。

          YOKO Healthcare Consulting
          Yoko Nishijo

  • はじめまして。今年5月に決心し、子ども2人を連れてドイツ移住作戦を決行中の看護歴は5年のシングルマザーのSternです。在独3か月になり、もうすぐ外人局にてTerminの期日が来るので、これから滞在ビザ申請をしていくところです。さて、渡独後2つ目の語学コースが終わり、隙間時間ができる日に合わせ、VHSで知り合った参加者にAnerkennungを親身に手伝ってくれると教えてもらっていたZWDでTerminを取っていました。日本にいる時にドイツの市役所に問合わせ、親切にも市役所から別の役所へ、そこからまた別の所へと点々と繋いでくれて色々情報は得ていたものの、自分の中で朧げなイメージしか掴めず宝の持ち腐れでしたが、運良くYokoさんのブログに辿り着き、拝見・拝読させて頂いて、ドイツで看護師になる道とはいかなる流れかを把握できていたことが功を奏し、今回のZWDでの相談で説明を受けるうちに自分の理解に繋がりました。また、Antrag用紙を事前に用意し持参できたので、申請方法の説明に集中でき時間も有効活用できました。手元にあるものでとりあえず申請するつもりですが、翻訳者に依頼してやり取りが果たして私の語学力でできるのか、支払える相場なのかもわかりませんが、可能性はたどっていこうと思っています。とりあえずここまで来れたので、Yokoさんに感謝の言葉を伝えておきたいと思いコメントさせて頂きました。どうもありがとうございます。

    • Sternさん、こんにちは。私のブログが少し御役に立てたようで良かったです。お子さんもお連れということで大変だと思いますが、海外生活の経験は親子共に貴重な体験になりますので、頑張ってくださいね!応援しています!!
      ところで、書類の翻訳に関してですが必ずドイツ政府認定の翻訳者さんによる翻訳が必須です。そうでなければ認められません。私はDüsseldorfの日本人の翻訳者さんに御願いしました。なぜなら、日本語からドイツ語に翻訳することになるので。学校の証明書や就業証明書等かなりの枚数、翻訳を依頼したので料金は高くかかりました。料金の設定ですが、文字数で決まります。注意点ですが、翻訳の内容は必ず自分でも確認して下さい。翻訳の専門家でも間違うことはあります。たまに本文にそぐわない内容で解釈し、表現されている場合があります。

      私でお手伝いできることがありましたら、いつでもご相談下さい。

      YOKO Healthcare Consulting:http://www.yoko-nishijo.com/

  • お返事が遅くなりまして申し訳ありません。筆者のYokoです。Naokiさんは作業療法士で、ドイツででも免許を取得し作業療法士として働きたいということですが、私は看護師ですが私と同じ手順んで資格を取得することは可能だと思います。文中で、ご紹介したIQネットワークでお聞きになるのが良いかと思います。Naokiさんの渡独されている状況(滞在許可など)が分からないので何とも言えませんが、私で出来ることがあればいつでも御連絡下さい。現在、私はヘルスケアコンサルティングとして活動しておりますのでそちらをご案内させていただきます。
    YOKO Healthcare Consulting:http://www.yoko-nishijo.de/

  • ブログ読みました!
    私も今ドイツに来てちょうど一年、VHSでドイツ語を習っている者です!

    これから丁度看護師のAnerkennungをはじめるところでしたので、
    今後の流れがとてもわかりやすく書いてあるのをみて本当にタメになりました^^

    日本のカリキュラムなら、Voll-Anerkennungのお返事が来るのかなと勝手に思っていたので、
    そんなに長い時間の実習時間が課せられることもあるときいてとても驚いています。

    さて、質問なのですが、
    日本語からドイツ語の看護師免許書き換えに伴って、
    ドイツ語B2って必ず必須だと思っていたのですが、
    筆者さんのご経験では、

    まず看護出身校のカリキュラムなどを提出し、州から授業や実習分の不足・充足の判定が下って(6か月)から、
    ドイツ語B2の試験結果を提出する前に、
    職業訓練プログラムを受講されたということなのでしょうか?

    今の私のレベルでは、B2の試験が一番ネックになっているところでもあるので、
    とても時間がかかりそうだったものですから
    それ以外のことが先に済ませられるなら順序良くやっていきたいのです、、

    • 御返事が遅くなりすみません!日本の看護教育は、実習時間より医学的、看護的知識の習得に力を入れているのでドイツが求めている実習時間より短いはずです。おそらく、看護師さんも私と同様の御返事をいただくことになるかと思いますが。
      逆に、Theoritische Unterrichtsの単位はかなりあった為, 看護学校で授業を受ける必要はありませんでしたが、ドイツ語で再度学習する必要があると考え受講しました。私の同時期に、職業訓練を受けた受講生は皆、母国で看護師でしたが実習時間・Theoritische Unterrichtをドイツ政府の求める単位を満たしておらず必須でした。

      ドイツ語レベルに関してですが、州により求められるレベルが違うようです。私の受講した職業訓練プログラムは、最低B1は必須でした。ただ、実技試験、口頭試験は全てドイツ語での読み・書き・スピーキングが求められるのでB1以上はあった方が良いかと思います。

  • ブログ拝見させて頂きました。
    とても貴重な実体験が書かれており、勉強になりました。
    僕は日本で作業療法士の仕事をしており、
    現在ドイツで語学学校に通っています。
    僕も将来ドイツで作業療法士として医療の現場で
    勤務したいと考えています。
    作業療法士の職種もドイツでの免許切り替えや働くことは可能でしょうか?
    医療現場で働いている日本人や現地の方との
    接点がまだ見つからず、模索しています。
    何かアドバイス等頂けると幸いです。

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