コラム:ドイツ語ゼロからC1に合格できた私が通った語学学校とC1合格の秘訣。

「大学に入学するためにはドイツ語が必要、でも調べてみてもどこの語学学校が良いのかさっぱり分からない…」

 ドイツ語学校は星の数ほどあり、それぞれの語学に個性があります。そのため、ドイツに行った事もないのに、「語学学校を選べ!」と言われても無理がありますよね。なので今回はドイツ語力ゼロで渡独したにも関わらずC1試験に合格した先輩、Uneさんに通っていた語学学校とドイツ語C1合格の秘訣を聞いてきました。

\Uneさんの留学体験談はこちら/

ドイツ留学体験談:本当は教えたくない「ドイツ語ゼロからドイツ芸術大学に合格できた方法」

1月 14, 2019

ドイツ語ゼロからC1に合格するために私が通った3つのドイツ語学校

ドイツ語ゼロからB1レベルまで成長できた!Hartnackshuleはこんな語学学校。

 HartnackshuleはA1からC1まで半年でドイツ語を上達させた友人の勧めで、通うことに決めました。100年以上の歴史がある、大きな語学学校です。しかし、応募者全てを受け入れてしまうのか、定員20人のはずのクラスに25人居て人が溢れているような学校でした。通う時間帯によりますが、私の場合は月に250ユーロで月から金まで3時間の授業が受けられました。

 

 全体の印象は生徒数が多すぎるわ、事務局の対応は良くなかったりあまり良いものではありませんでした。A1-1の担当だった教師はドイツ語がわからないビギナーたちにドイツ語で哲学を語り出し生徒をほっぽらかすような、明らかに教師には向いて居ない方でした。

 

 かし、A2-2から担当になったフランス人のドイツ語教師の授業に惚れ込んでしまい、B2-2まで本当に楽しく通いました。彼の元でC1まで勉強したかったと今でも思っています。発音はもとより、文法の説明が天才的に上手な先生でした。そのいっぽうで鬼のように宿題が出ました。彼の取り上げるトピックも、食べ物や音楽などの表層的なものではなく嘘やジェンダーなど興味深いものばかりで、ドイツ語を使って読んで、考えて、意見する楽しさを教えてもらいました。

フロイト先生
ドイツ語の先生はどこの学校でもアタリ・ハズレがど〜してもあるからの…苦手な先生がおる時は語学学校にクラスを変えたいと申し出てみるのもありじゃぞ!

ついにB2卒業!Deutschakademieはこんな語学学校。

 先生は大好きでしたが、クラスメートが多すぎて会話を上達させることができなかったので、値段がほとんど一緒で1クラス10人設定のDeutschakademieに変えてみました。想像通り、人数が少ない分発言の機会が増えました。

 

 事務局の愛想も良く、アットホームな雰囲気でした。が、母国語の文法的質問に答えられない教師と、食べ物や旅行などの表層的なテーマ設定に物足りなさを感じ、最後の一週間は教室に足を伸ばす気にもなれませんでした。宿題もほとんどなかったので、この期間はドイツ語が上達している実感を得られませんでした。

ようやくC1!!Kapital Zweiはこんな語学学校。

 mappe(芸術大学受験のための作品)作成のため3ヶ月ドイツ語学習を休み、改めてB2-2のコースからKapital Zweiに通い始めました。Deutschakademieを更にアットホームにしたような小さな学校です。人数設定も金額もDeutchakademieとほとんど同じでした。クラスメートはドイツ語会話が得意な人が多く、随分会話力を鍛えられました。

 

 B2-2、C1-1のコースは可もなく不可もなくといった感じでしたが、1ヶ月通ったtelc C1 HS の準備コースが本当にためになりました。読む、聞く、書く、喋る、一つ一つの対策を1週間づつ学びました。このコースでライティングのコツを叩き込まれた結果、初めての受験で無事に合格することができました。

フロイト先生
多くの語学学校にはゲーテやTestDaFなど試験対策コースがあって、試験に合格するためのノウハウを学ぶ事ができるのじゃ。一度もドイツ語試験を受けた事がないという学生にはおすすめじゃぞ。

ドイツ語試験C1についてもっと聞きたい!

ドイツ語C1合格までの道のりと勉強で苦労したこととは?

 初めはライティングに絶望しました。本当は辞書使用なし70分以内で書き上げなければならないのに、辞書を使って3時間かけてやっと書き上げられるような状況だったからです。準備コースの先生に大まかな雛形を教わり、自分でアレンジして丸暗記。街中がW杯に盛り上がっている中で誘惑に耐え部屋にこもり、ひたすら雛形を使って過去に出されたテーマで文章を書く練習を繰り返しました。受験1週間前くらいにやっと時間内に書き終われるようになり安心したことを覚えています。

 

 リスニングは過去問とラジオを日常的に聞くようにして耳を鳴らしていました。B2やC1で使った教科書に付いていたCDもリピートでよく聞いていました。準備コースにリスニングが相当得意な子がいて理由を聞くと、コツがあるんだよということでしたが、結局自分はコツを掴めぬまま本番を迎えました。

 

 知らない単語のオンパレードだった、リーディングにも苦戦しました。大量に過去問や対策問題を取集し、ひたすら繰り返し解きました。知らない単語を調べ、スペルの暗記は諦めつつも単語の雰囲気はつかめるようにと、ノートに記号と一緒にいくつも書き溜めていきました。

フロイト先生
C1試験に合格するためにはリスニングやリーディング、ライティングをバランスよく学びながら、苦手分野をみつけ、克服していく事が大事になっていくぞ。

C1試験に合格した今だからこそわかる!あの時こう勉強しておけばもっと早く合格していた。

 幸運なことに最低点で合格できましたが、C1-2まできちんと授業を受けていたらもっと余裕を持って、ラッキーではなく実力で合格点を満たすことができたのではないかと思います。そして何より3ヶ月のドイツ語休憩時間を作らずに、その間もしっかりとドイツ語勉強と向き合っていれば、1ヶ月程度早くに合格できていたような気がします。

フロイト先生
ふむ、語学学習に継続は欠かせないのじゃ!Uneさん今日は貴重なドイツ語学校のお話ありがとうじゃぞ!

著者:Une/編集:井上誠志(@seiji_aachen)



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