ドイツ留学体験談 2019.08.02
2019.08.11
井上誠志
「花のドイツ留学」日本人の私がドイツでフローリストになるまで
ドイツでフローリストになるまで
ドイツに出発するまでの準備期間
「よし、ドイツへ行こう!」
と決めた日から2015年の10月にドイツに来た日まで、 結局は4年間ほどの準備期間を取ってしまいました。まずは滞在資金。そしてドイツ語。保険は?銀行口座は? お金をこつこつと毎月貯める事、目標額に到達するまで3年の月日が流れました。
そして日々の仕事の合間にはドイツ語学校に週1回通い、 通勤の時に電車の中でドイツのフローリストやドイツ滞在など情報収集を行い、 海外ならなおさら役に立つだろうと、 生け花の資格も取得しました。
ドイツ出発までには、なんとか憧れの橋口先生のレッスンに参加する事もでき、橋口先生から直接ドイツでの生活や職場での経験をリアルなドイツの情報も聞く事も出来ました。
しかし、ドイツ出発への準備を進めるうちにインターネットで手に入る情報に限界を感じるようになります。
私が調べた時、ドイツでフローリストになるためにはまず、 アウスビルドゥングと呼ばれる職業訓練教育を受ける必要がありました。その為には訓 練先の花屋を自分で見つけなければならないのですが、ネット上でなかなか情報が見つからず悩んだ末…
「 本気でアウスビルドゥングを始める前にとりあえずドイツへ2カ月 くらい行ってみよう!そして花屋巡りをしよう!」
とドイツへ直接、下見に行く決心をしました。
そして2015年の秋、私は 憧れのドイツに初めて降り立ちました。
橋口先生のところで教わったお花/写真提供:ドイツ猫
ドイツ語の語学学校で学んだ事は大きかった
語学学校に併設されている学生寮に住みながら、 夢のドイツ生活は始まりました。
私の通った語学学校のカールドゥイスベルグ ミュンヘンは、インターネット上では高評価で、 日本で通っていた語学学校の先生からのお勧めもあり、 何の不安も無く授業を受ける事ができました。
初日のクラス分けレベルチェックでは日本でドイツ語A2 まで終わらせた事 を話し、じゃあB1 からという事になりましたが、 授業内では積極的にディスカッションをする事が多く、 自分にはレベルが高すぎると感じて結局、1つ下のクラスにしてもらい、もう一度ドイツ語の基礎を一から鍛え直す事にしました。
語学学校の授業は基本的にテキストに沿って進められます。 その時のテーマについて意見や自分の国ではどうかなど、 日本での語学学校の授業とは違い、自分の意志や気持ちを言語化しなければならない環境に最初はかなり苦労しました。
語学学校できた友人たち/写真提供:ドイツ猫
しかし語学学校の先生たちは皆親切で、親鳥のように厳しくも優しくもあり、 授業の後にも根気強く相手をしてくれてました。当時鍛えてもらった語学力が今の仕事にもとても役に立ち、厳しく指導していただいた事にとても感謝しています。
語学学校に通っていた頃の生活は翌日の予習をしてからで無いと授業についていけなかったので、 午前中の授業の後は夕方まで宿題と予習と、 あまりにドイツ語漬けの日々に一度先生の前で弱音を吐いた事もあ りました。
その時も先生たちにやさしく勇気付けてもらったりと、ドイツ語学習以外の面でもたくさんサポートしてもらい、卒業した今でも、先生たちとは仲が良く、今でもたまに連絡をしたりします。
語学学校ではいつもドイツ語でしか接してくれなかった先生たちが、実は先生が日本語ペラペラだった事が発覚したり驚いた事もあ りました。笑
また、 辛い時期を一緒に乗り越えた多国籍のクラスメートとは今でも硬い 絆を感じています。 色々な国の友達が出来て様々な価値観を皆から学び、 これからも信頼関係が築いていける事が嬉しく、この語学学校を選んで本当に良かったと思います。
ドイツ・ミュンヘンで暮らし始めてすぐにこの街が好きになり、 もっと居たいと思うようになりました。
ドイツ猫さま、初めまして。
私はミュンヘンにて明後日よりプロべ期間が始まります。
未経験からの応募でも了承してくれたので、ドアを叩けたことは、ものすごく嬉しく感じました。
後半の自己主張について、来て一年と数ヶ月目の私にはより強く響くものがありました。
ありがとうございます。頑張ります。